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H級


 基準排水量55,453t、40.6cm連装砲×8門、15cm連装砲×12門、10.5cm連装高角砲×16門、37mm連装対空機関砲×16門、53.3cm魚雷発射管×6門
 機関出力165,000hp、速力30ノット
 前級(ビスマルク級)の拡大強化版。Z計画の主力戦艦として6隻が計画されていた。
 基本的なデザインは前級とそっくりだが、主砲が38cmから40.6cmに大型化したことに伴って船体も拡大されている。
 機関部は3軸すべてがディーゼル機関になっている。MZ65/95型ディーゼル機関を直列9気筒として13,750hpの大出力を発揮させた。これを各軸に4基ずつ配置し、1軸あたり55,000hp。3軸合わせて165,000hpで30ノットを出す高速戦艦となっていた。それに加え、中央軸のみを動かす巡航状態では19ノットで19,200海里という航続力を発揮していた。艦隊決戦にも通商破壊にも対応できる万能艦と言える。
 採用された主砲は40.6cm47口径の連装砲で、最大仰角30度、最大射程距離36,800m、毎分2発の発射速度だった。最大仰角、最大射程距離の値は40.6cm砲としては短い方であるが、命中率が低くなる遠距離砲戦を好まなかった独海軍はこの値に不満を持つことは特になかった。また、40.6cm47口径という主砲はネルソン級や長門級の45口径よりも強力で、後に竣工するアイオワ級の50口径に匹敵する威力を有していた。
 魚雷発射管も装備していた。前級二番艦のティルピッツにも装備されていたが、誘爆の危険がある甲板上に置かれていたことから、本級では、より安全な水中発射管に変更された。
 大型艦解体命令により、建造が中止された後、製作中だった40.6cm砲は大西洋要塞の沿岸砲に転用され、仏に3門、諾に7門が設置された。

 

 一番艦:フリードリヒ・デア・グローセ
  <H>。1939年6月15日にハンブルクで起工。
  予定よりも早い第二次大戦開戦により1939年9月30日に建造中止。解体された。
  艦名はプロイセン王から。フリードリヒ2世のこと。

 

 二番艦:グロース・ドイッチュラント
  <J>。1939年8月15日にブレーメンで起工。
  以下<H>に同じ。
  艦名は国名から。

 

 三番艦:K

 

 四番艦:L

 

 五番艦:M

 

 六番艦:N

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