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40型艦隊水雷艇(T61級)


 基準排水量1957t、12.7cm単装砲×4門、37mm連装機銃×4門、20mm機銃×16丁、55.0cm四連装魚雷発射管×8門、機雷×50発
 主機関低圧缶×3基、ギアードタービン×2軸、出力49,500hp、速力35ノット
 占領した蘭の造船能力や捕獲備品類を利用して建造された級。実質上は駆逐艦。竣工、就役した艦はない。
 1940年11月19日にT61~68がみっつの造船所に発注され、翌1941年5月3日にT69~72、1941年8月27日にT73~84が発注された。
 原料や資材の不足や他の工事を優先・重視したことで連合軍がノルマンディーへ上陸した1944年6月の時点で進水済みの艇はまだなかった。
 造船所側に対して最も工程が進んだ3隻を完工させるため、本国へ送還させることが必要であるとして工事の進捗を強く迫った。

 

 ・T61
  フィーエノールト。
  1944年9月13日、西フリージアン諸島沖で英空軍第143中隊のボーファイター機に雷撃され、沈没。

 

 ・T63
  R.D.M。
  蘭から独本国のエルビングへ無事到着した後、「T65」とともに1945年1月に未完成のまま西方へ曳航された。
  連合軍に接収された後は米海軍の手で毒ガスを載せられ、海没処分された。

 

 ・T65
  デ・シェルデ工廠。
  「T63」同様、蘭から独本国のエルビングへ到着した後、1945年1月に未完成のまま西方へ曳航された。
  連合軍に接収された後は1946年に海没処分された。

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