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35 :最も戦果があった二番艦 :**/**/** **:**

  通商破壊の帰り道。巡洋戦艦姉妹が一緒に狭い海峡を並んで歩いていた。

  その日は朝から晴れで、傘を持ってる人は誰もいなかった。

  でもその姉の方は、前の日傘を艦内に忘れていってたみたいで、左手に傘を、右手に鞄を持っていた。

  「あの、どうして傘を持っているんです?」妹は聞いていた。

  「あぁ、昨日置き忘れちゃったのよ」「そうだったんですか……」

  しばらくの沈黙のあと「傘、持ちましょうか?」妹が言った。

  「いいわよ、別に」「遠慮しないでくださいよ!」

  「いや、大丈夫よ。妹に傘を持たせるなんて、最低じゃない」

  その後、またしばらくの沈黙。日が沈みかけ、少し暗くなってきた。

  「傘と鞄を両手に持っているのは、変ですよ!」妹は言った。

  「なぜ? 片方の手に両方とも持つほうが変じゃないの?」

  またしばらくの沈黙。もうそろそろ港に着く。そんなとき。

  妹は唐突に姉が持っていた傘をひったくった。姉は驚いて「どうしたの」と聞いた。

  無言で妹は右手をそっと姉の左手にからめた。

  「手……繋ぎたかったの?」「……はい」

  何も見なかったことにして、少し遠回りして港に帰った。

 

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313 名前:一番艦は名無しさん 投稿日:**/**/** **:**

  他国に譲渡されてから、しばらく会えていなかった後のこと。

 

  久しぶりに姉妹と顔を合わせることになり、待ち合わせてたところで向こうからすぐ下の妹が来て、そのまま抱きついてきた。

  ずーっと顔をうずめて何言っても一言も喋らなくて、そのまま数分後、ようやく「お変わりないようで、安心しました。その……もう少し、このままでいさせてください……」

  なんて言う。本当に、私は幸せ者だよ。

 

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701 名前:白眉な巡洋艦さん 投稿日:****/**/**(艦) **:** ID:*********

  自慢に思っていた妹から、誕生日プレゼントに欲しいものはあるかと訊かれた。

  彼女が私の誕生日を気にかけていてくれたなんて!

  私は「気持ちだけでじゅうぶん嬉しいよ」と心から言った。

  彼女はうつむいて小さな声で「そんな……気持ちなんて、とっくに全部捧げておりますのに……」

  動揺のあまり、手に持っていたカップの中に入っていたコーヒーを机の上にすべて零してしまった……。

 

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68 はくびといわれた名無しさん sage ****/**/**(艦) **:**:**.** ID:*********

  帰投中に空を見上げたら、綺麗な夕焼け空に魚の形をした雲が浮いていました。

  思わず私は声に出して、「お~、金魚ですねぇ~」と呟いてしまい、慌てて周りを見回したら、案の定お姉様と目が合ってしまった。

  はっ、聞かれたハズカシスとうつむいたら、お姉様が「金魚じゃなくてタイヤキじゃないか?」

 

  う、嬉しかった……

 

71 あねてきといわれた名無しさん sage ****/**/**(艦) **:**:**.** ID:*********

  >>68

  貴女……それは、コイだわ

 

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15 名前: 774RR : ****/**/**(艦) **:**:** ID:*********

  一番艦の姉サマに送るメール間違って二番艦の姉サマに送っちまった……本当に人生オワタ\(^o^)/

 

16 名前: 774RR : ****/**/**(艦) **:**:** ID:*********

  ワロタw文面うpをお願いします!

 

18 名前: 774RR : ****/**/**(艦) **:**:** ID:*********

  「今すぐ行くから裸で待っててくれよ!」って……すぐに返信来て気付いた……_│ ̄|○

 

  返信文面「貴女に抱かれる筋合いはありません」

 

20 名前: 774RR : ****/**/**(艦) **:**:** ID:*********

  >>18 いいお姉さまじゃないですかw

 

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また黒歴史つくった死ね

1 以下、名無しにかわりまして仕事馬鹿がお送りします ****/**/**(機) **:**:**.** ID:*********

  手帳の1ページに好きだったヤツの名前を、かなり丁寧な字で書いたらうわああああああああああああ

  優等生くんがうわあああああああああ

  「あ、貴方も手帳使ってるんですね。どんな感じに使ってるんですか? 見せてくださいよ」っていってきてwwwwwwwwww

  ぱっとひらいて見せたらそのp~アジだったうわわわわぁぁぁ

 

  時が止まったわろすあがえしg@せあghfびあせ

 

10 以下、名無しにかわりまして落第生がお送りします ****/**/**(機) **:**:**.** ID:*********

  とりあえず落ち着くために「ウォーリーを探さないで」って検索してみろよ

  ウォーリーを探すのに集中して嫌なことを忘れられるから

 

11 以下、名無しにかわりまして仕事馬鹿がお送りします ****/**/**(機) **:**:**.** ID:*********

  俺にそんな度胸ねえしガード固すぎるしそんな仲良くなかったし

 

  >>10

  ダンケ まじで気を紛らわすものが欲しかった

 

18 以下、名無しにかわりまして仕事馬鹿がお送りします ****/**/**(機) **:**:**.** ID:*********

  >>10

  お前やっぱり墜ちてくれ

 

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192 名前:譲渡ない歴774年[sage] 投稿日:****/**/**(艦) **:**:** ID:*********

  先日……天気のいい日に、普通に道を歩いてたんです……

  道には私以外にもチラホラと通行人が居たのです……

  少し前を三番艦の妹が、歩いてたんです……

  その妹はゆっくりと歩いてて……チラっチラっと後ろを振り返っていて……

  少し歩いていきなりガバっと振り返り、私の斜め前あたりを歩いていた一番艦のお姉様に

 

  妹「いっ、一緒に帰らねぇか?」

  姉「えっ……あ……あぁ、構わないが?」

 

  妹「ありがと、姉サマ。あー、急にごめん。断られたらどうしようってマジビビってて」

  姉「いいや。たしかに驚いたが、嬉しいよ。一人で帰るのは、どこか寂しさを感じるからな」

  妹「またこんな風に帰る時間合ったら一緒に帰っていい?」

  姉「あぁ、一緒になって、で時間があれば、暑い日なんかは、アイスでも食べに行こうか」

  妹「……! いいな! あ! 今日は?時間ある?!暑いし!!!」

  姉「(百合の香りも羨むような笑い声)あるよ。行こうか」

  妹「行く! 行く!!!」

 

  うららかな午後で……妹は思考回路なんかが男性的で、口調も所作も女性的とは言いにくいけれど、一途な良い子です。

  お姉様は麗しい、色素の薄い髪を撫で付けていて、口調こそ男性的ですが、所作も優雅で、理想を体現したかのような立ち振る舞いをする方です。

  歩いているだけでこんな苦行が降りかかって来るとは思っても見ませんでした……。

  しかも私気付かれてないみたいだったし後日ふたり揃って友好国に譲渡されるなんて……。

 

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886 :海外派遣ない歴774年:****/**/**(艦) **:**:** ID:*********

  東洋から帰国していた前級と遊びでカケして、負けた。

  前級「お前の負けだから、今度昼のお弁当を私の分も作って来てくれ」

  軽い気持ちで言っているのは分かるが、生活能力の高さを見せつけてやろうと気合いれて作ってしまった。

 

  前級にお弁当作ったってだけでも、お笑いものなのに、容器洗って返すと言われて戻ってきた容器には、飴や小さいチョコレートがぎっしり詰まってた。

  ニヤニヤしながらチョコ見ている自分がキモイのは分かるが、なんか勿体無くて食べられないんだよ。

 

  っつーか別に嬉しいわけじゃねぇよ!勘違いすんなよ! 安い買い物っていうか、思わぬ収穫だったってだけだよ!

 

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158:ざつようひかえた名無しさん :****/**/**(艦) **:**:** ID:******* [sage]

  ある日、雑用の一環で洗濯をしてたらいけ好かない超弩級戦艦のポケットからくしゃくしゃになった紙が出てきて、開いてみたら妹分の名前が書いてあった。

  その時はなんかのメモかな?って思ったんだが、昨日ブランデンブルク級・ブラウンシュヴァイク級・バイエルン級で飲んだ時酔っ払った本人が教えてくれた。

 

  なんでも他の艦や軍人たちと飲みに行った時、二次会で下士官に紙を渡され、「一番好きなの書いてください」と言われらしい。

  すでにベロベロに酔ってたヤツは、余興の心理テスト?とか思って妹分の名前を書いたみたいだが、周りを見るとみんな好きなお酒や料理を書いていた。

 

  なんのことはない、三次会どーいう所行くかのアンケートみたいなもんだった。

  ヤツはやばい(;゜Д゜)!と思って紙をポケットにねじ込んだというのが真相らしい。

 

  真っ赤な顔してメモを隠すアイツを想像したら、面白かったし、なんだよ妹分の名前書くとかやるじゃねぇかと思いつつ妹分は俺の妹分だよばーかって思った。

 

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2 癒されたい名無しさん :****/**/**(人) **:**:** ID:*********

  家が港の近くということもあって、ポケット三姉弟+各艦の艦長さんがご近所によく出没する。

  その中で、特に三番艦の艦長さんは毎朝、「艦長ぉおお!今日もよろしくぅぅぅぅぅ!」と絶叫されている。

  そんで昨日かな? 艦長さんが上司にお呼ばれしたらしく、そっちの方に向かうために車のエンジンをかけた時、三番艦さんが「艦長ー! まってぇぇー!!」と停泊してる方から猛ダッシュで飛び出てきた。

  「まってぇーーー!」って、すっごい切羽詰った声だったので、何事かと思ったら

 

  「艦長ー! ぎゅうするのわすれたぁー!!

   ぎゅうするの、わすれたぁぁぁぁあああぁあーーーーーー!!!」

 

  ご近所じゅうに響き渡った、ソウルフルなシャウト。

  艦長さんやご姉弟さんは顔から火が出る思いだっただろうけどw

  めっさ和ませて頂きました。

 

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4 一斉回頭したい名無しさん :****/**/**(艦) **:**:** ID:*********

  ふたつ下の妹はスキンシップがあまり得意でないらしい。

  人前で頭を撫でると、少しむっとした顔になり鬱陶しそうに手から離れようとする。

 

  ある日、「ちょっとこっち来て……」と言われ妹の部屋に行くと

  「姉さん、遊ぼ(・ω・)」と抱きついてきた。

 

  ……まぁ甘えたい日もあるのだろうと、後から抱っこするような体勢のまま座って、出撃した時の話を聞いたり乗組員や他の艦と撮った写真を見せて貰ったりしてた。

 

  暫くそうしていると「ルイトポルト、いるの?」と一番上の姉の声がして、ひとつ下の妹ともに私の部屋に入ってきた。

  妹は肩を跳ね上げて、ジリジリおずおずと私から離れて座った。

 

  ふたつ下の妹はスキンシップが苦手らしい。

 

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237 名前: 名無しさん@不幸いっぱい。 投稿日: ****/**/**(艦) **:**:**.** ID:*********

  今日というか昨日の姉。

  今日は嫌な事があったからパーッとお金使いたくなって買い物してきちゃった。

  と言うので、見せてもらったら、俺のセーターでした。

  これから寒いとこでの活動が主になるだろうし、少しくらいお洒落したって罰は当たらないわ!なんてニコニコしながら話してました。

  しかも自身のおこづかいで買ってくれたらしい。

  最近自分の洋服も買ってないのに。

  すごく嬉しかったです。

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