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えっち同人なんてファンタジーだから多少はね?ね??なんでも許せください!!
これがちゃんとえっちかどうかはまぁ、うん、あれだけど( ˘ω˘ )

要素:濁点喘ぎ、♡喘ぎ、潮吹き、複数、えとせとら……えとせとら?

なんかそんな感じ。相変わらず唐突に始まって唐突に終わる。
青い星は問題児。もとい青星野郎してる。

​---


 準備は丁寧に。
 昔と違い、逢瀬は稀なのだから、それは相手に対する当然の気遣いとか、礼儀と言えるものだ。
 前戯は簡単に。
 部屋には相手と――相手だけではなく、何故か後輩がいて、首を傾げれば「今宵だけ」だと言われた。相手が納得しているなら、と思うと同時に、後輩本人にもペコリと頭を下げられれば、思わず視界が上下していたのだった。

 「――あ゙、」
 不意に強く胎を擦られ、狩人の身体がビクつく。
 次いで、くすくすと小さな笑い声が、背中に降りてくる。
 そして、考え事するなんて余裕ですね、なんて、陳腐な台詞が耳元で囁かれる。
 普段から耳にする機会は存外多くなく、けれど、それでも憶えた声とはまた違う――熱に掠れた聞き慣れぬ声が、頭部を覆った防具の内を舐める。
 同時にゴリゴリと胎の、比較的浅いところにあるしこりを突かれ、ガクガクと身体が揺れた。
 「はッ――ぁ゙、ぁお、あお……ッ、もぅ……ッ!」
 ひぃひぃと狩人が浅い呼吸をする。
 その意図を、狩人が何を訴えようとしているのかを、青い星――若い狩人は察していた。
 察していたけれど、彼は知らぬふりをした。
 なんですか、と白々しく狩人に訊く。
 どうかしましたか、とわざとらしく狩人に問う。
 もはや茶目っ気とは言い切れない、度を超した悪ノリだと言われてもおかしくはない、非道な言葉。
 けれどぐるぐると身の内を、出口を失い巡り続ける自身の熱に灼かれている狩人は、若い狩人の嗜虐の微笑にも気付くことなく、健気にこくこくと首を振った。
 「も、も――出し、だし、たい……ッ!」
 熱に融け、涙に溺れ、快楽に塗れた声が、しかし未だに恥じらいを残して、背後の雄に縋る。
 それがまた、熱欲を煽るとも知らずに。
 何を出したいんですか、と無情な、再度の問いかけ。その声に、ヒッ、と、狩人の喉が引き攣った。
 「あ――ぅ……、そ、その……ッ、ぁ……、あッ!ヒッ!んぎぃッ!♡ 言う、言うからっ、待っ――まっへ♡まっ♡ あっ♡あ゙っ゙♡゙あ゙あ゙あ゙ッ゙!゙!゙!゙♡゙♡゙」
 言い淀む狩人に焦れたのか、若い狩人が止めていた身体を動かし出す。
 ごりゅ、ずりゅ、と若い狩人のペニスが、狩人の後孔を出入りする。
 時折、ちゅるっ、ちゅぷぷ、と愛らしい水音が泡立っていた。
 後孔の中では、突き入れられた熱杭がごりごりとしこりを抉る。
 そこだけを擦る。熱杭すべては打ち込まれず、ごりごりごりごりと、執拗にしこりを嬲られていた。
 そうしてもう何度目か――がくん、と狩人の身体が跳ねるのだ。
 「あ゙――、あ゙あ゙……っ、ぅ、ふぅ゙ッ゙……!」
 かは、と乾いた呼吸。臀部、腰を中心にビクつく身体はしっとりと汗ばんでいる。言うまでもなく、絶頂後の肢体である。
 そんな身体を、狩人が達すると同時にペニスを抜き去っていた若い狩人は、背後から見下ろしていた。咥えるものを失い、切なげにヒクヒクと口を開閉している後孔が、ひどくいやらしい。
 また出さずにイキましたね、と若い狩人は上体を倒す。ひたりと、若い狩人の胴と狩人の背が重なる。
 狩人の方はと言えば――また、という若い狩人の言葉に小さく肩を揺らしていた。
 「ヒッ――ぃ、あ、ゃ……!」
 同時に、ぐじゅり、と股座から水音がして、身体を走る快感に思わず頭部をベッドに埋める。必然、そうすれば腰は浮き上がり、背後からくすくすと笑声が聞こえてきた。
 しかし羞恥に顔をシーツへ押し付けても、股座からのぬちゅぬちゅという水音も痺れるような快感も消えはしない。
 せっかく栓したのにこんなにお漏らししてちゃ意味ないですね、なんて言葉が耳元で囁かれる。
 酷い話であった。狩人の陰茎――その尿道に細い棒を射し込んだのも、それでも汁が溢れ出るほど狩人に快楽を与えたのも、この若い狩人だと言うのに。
 「んひぃッ!? ぃぎッ――あ、ア゙ア゙、っ、ぅゔ……ッ゙!゙」
 ゆるゆると弄られていたペニスを、不意に握り込まれて狩人は喘ぐ。
 挿入されている異物、ごく細い棒にはまだ少し痛みと熱を覚えているけれど――同時に、棒に巻かれた滑らかな氷皮のおかげで、熱とは相反する冷たさも感じていた。
 ぐにぐにとペニスを握られ緩められる度、痛いのか熱いのか冷たいのか気持ちいいのか分からなくなる。
 何より出口を失い、身体の中を彷徨うしかない熱に身の内を焼かれていて――狩人は先程言えなかった言葉を、今度こそ言おうとする。
 「はッ……、ひッ、ぁ、あお、き……ほし、よ……っ、も、もう、出したい……っ、しゃ、射精、させて、くれぬか……っ、」
 羞恥だろうか。屈辱だろうか。ぷるぷると小さくふるえながら、なんとか願いを絞り出した先達に、後輩はにっこりと笑った。
 ぎしりと寝台が軋む。
 若い狩人が身を乗り出し、腕を伸ばしたのは、自身の得物。それに付けられている赤いスカーフを、若い指先が解いて外した。
 狩人の背後に戻って来た若い狩人は、やさしく、穏やかに先達の身体を抱き起こす。起ち上がり、だらしなく涎を垂らしている陰茎を好敵手の前に晒されて、狩人は僅かに身を捩った。
 そして、しゅるりしゅるりと衣擦れの音。
 「あ――ぁ、や、な、なぜ、どうして……っ、」
 自身のペニスに巻かれていく赤いスカーフに、自分はちゃんと言ったではないか、と狩人は声に涙を浮かべる。ただの装飾にしては質の良い生地が、熟れ起った狩人のペニスを優しく締め上げていく。
 結果、出来上がったのは、氷色の細棒が狭孔から顔を覗かせ、赤いスカーフを結ばれた、哀れな肉棒だった。ふるふると狩人の身体がふるえる度、滑稽にも丁寧に蝶結びされたスカーフがふわふわと揺れる。
 頭部と四肢の防具はそのままに、身のやわらかなところを暴かれ、年下の狩人に弄られ、それを長い付き合いの好敵手に晒される。
 ふと無意識に、狩人の視線が前に向く。目の前には――当然ながら――じい、と自分を見ている好敵手がいた。
 「あ……、あ、ぅ、み、見ないで、くれ……!」
 これまでずっと、散々醜態を見られていたのに、狩人は好敵手から視線を逸らした。
 同時に身を引いたことで、狩人の背が背後の若い狩人の胴――防具――にぶつかる。
 今更ですよ、見てもらえば良いじゃないですか、と耳元で笑う声は、きっと好敵手には聞こえていないだろう。
 同時に、狩人には、背後の若い狩人が、自身の好敵手に向けて不遜――あるいは挑戦的な眼を遣っていたことに、気付く由もなかった。
 そして、ふと、背中を預けていた身体が身動ぎし、狩人の視界に防具が外された腕が映る。籠手の無い指先は、平生握っている武器たちがよく似合う、狩りびとらしい武骨さ。それが今、薄暗い室内で、自身の身体を辿り、なぞり、弄んでいる。あぁ、彼の指が――、と、狩人のやわらかなところが、ジリジリと背徳感に痺れた。
 若い狩人の指先が、寝台の側に設けられた小ぶりなテーブル、その上に置かれたジョッキへ伸びる。
 一体こんな時に何を――何故このタイミングで飲み物を、と、狩人の好敵手も狩人も思った。
 若い狩人が中身の入ったジョッキを手に取る。手に取り、そして、もう片方の手を、ジョッキの中へ突っ込んだ。
 ぽたりぽたりと、シーツに染みが落ちる。ふわりと鼻腔をくすぐるのは、アルコールと、ハチミツの甘さだろうか。
 「ひッ! ぅ、あ、ああっ、」
 濡れた指が狩人の身体をなぞる。
 脇腹から腹へ、腹から胸へ、ぬらりとした路を描きながら、上へ上へと登っていく。
 「んッ……んぅッ! ふッ、あ、ぁい゙っ゙、っ゙……!」
 首筋を撫でた指先は、そして狩人の胸に戻り、淡く色付いていた飾りを抓んだ。
 きゅ、と胸の頂きを抓まれ、痛いと身を捩った狩人に、若い狩人は好敵手の方をチラと見た。
 フード状の防具に隠れがちな若い狩人の視線と、あくまで静かに成り行きを見守っていた狩人の好敵手の視線がぶつかる。
 「ああ。あまり触ってやってないな」
 若い狩人が訊きたいだろうことを察した好敵手が口角をあげる。言うまでもなく、それは挑発か、あるいは優越を表すものだった。
 けれど若い狩人は特に何を言うこともなく、訊きたかったことを訊くと、ゴソゴソと自身のアイテムポーチを探った。
 そうして、取り出されたのは、これもまたごく細い棒――木の枝、だろうか――を二本まとめたもの。二本を束ねているのはつややかな桃色の、ゴム質な素材。それを、二つ。
 後輩が取り出した見慣れない物に、先輩二人は揃って不思議そうな反応を見せた。
 特に、年下である自分に身体をなぶられている先輩――狩人に笑みを浮かべて、若い狩人は棒を折らないよう、丁寧な手付きで二本の棒を上下に引き離す。
 そうすれば、両端を固定された二本の棒の間には、隙間ができる。
 そして若い狩人は、ささやかに変形させた物を、狩人の胸に近付けた。
 「――ッ!? ぁ、いッ……っ!」
 パチン、とも音をたてずに、二本の棒は狩人の胸の頂きに噛み付く。
 狩人の胸の飾りが、細い棒に上下から押し潰される。
 それを、もう片方の胸にも。
 「あッ――、あッ、ぃ、ひッ……!」
 カリカリと、二本の棒の間から覗く胸の小さな実を、若い狩人の指先が引っ掻く。
 酒を纏った指先に引っ掻かれ、更に赤らんだそこが感じるものは痛みだろうか。あるいは。
 「あぉ、ぁ――、んッ、ぁ、あ……っ、ゃ……、これ、取っ――、」
 狩人が自分を背後から抱え込んでいる、若い狩人を振り返る。
 されたことのない触られ方をした胸が、じんじんとしているのだ。おまけに、より近い位置で香り立つようになった酒気に頭がふわふわとし始めて――どうなるのか分からない。せめてこれ以上の醜態を、後輩の前で晒すわけには、と、先達は思った。
 けれど、当の後輩は、何を考えたのか、少しの間口を閉じると――外さないでください、なんて言ってきたのだ。
 「んひッ!?」
 え、と狩人が驚くよりも早く、若い狩人はもう一度ジョッキに指を浸すと、グチりと狩人の後孔――その縁をなぞって寝台から降りていく。
 入れ替わるようにベッドに乗り上げてきたのは、言うまでもない。それまで成り行きを見守っていた、狩人の好敵手だった。

 若い狩人が狩人に、胸の物を外してくれと頼まれた――狩人が頼んだ時、若い狩人は狩人の好敵手の方を見ていた。
 ふと視界に入った男の眼が、ひどく鋭いものだったから――。
 それでも――否、それが、若い狩人には面白く思えた。
 だから若い狩人は退いたのだ。自分が狩人に施した装飾をそのままに、狩人の好敵手に、場所を譲ったのだ。
 この男は、これらを、そして何より狩人を、どうするだろう、と。

 若い狩人が背後から退くのと入れ替わるように、狩人の前に好敵手が陣取る。
 狩人の背を預かっていた若い狩人が退いたことで、背中から寝台に倒れ込んだ狩人に覆い被さる様は図られたようにも思えて――思わず好敵手は寝台を降りた若い狩人の方を見た。
 見れば、若い狩人は簡単に身支度を整えて、何やらベッドサイドの小テーブルの上をいじっていた。
 「……これ、取っていいか」
 マイペースな後輩に苦笑を浮かべ、狩人に向き直った好敵手が、狩人の胸に手を置きながら訊く。
 「んっ……、ぅ……、ぁ、青き星は、は、外すな、と、」
 「お前に、言ったんだよな?」
 「え――、あ、ひっ、ぃッ……!」
 こんなことをされてなお、後輩の意志を尊重しようとする狩人に、しかし、オレは何も言われてない、と言わんばかりに好敵手が狩人の胸から後輩の置き土産をむしり取る。
 「ついでにこっちも外してやろうな」
 「あ、あ、ま、待っ――、ひッ、それ、待……っ!」
 胸の飾りにじんわりと広がる熱と痛みを味わう間もなく、狩人は次いで伸ばされた好敵手の手に待ったをかけ――ようとした。
 「待っ、あっ、やっ! それっ、ゃ、ぁ゙っ゙!゙♡ やめっ♡さわっ♡さわるな゙っ゙、あ、ぁ゙あ゙あ゙ッ゙!゙!゙♡゙♡゙♡゙」
 「さっき出したいって言ってただろ? 遠慮せずにほら、出せよ」
 「あ゙♡゙ あ゙あ゙あ゙っ゙♡゙ ひッ゙♡゙ら゙め゙っ゙♡゙ そんな゙っ、い゙っ゙ぎに゙っ゙♡゙ あ゙ゔッ゙♡゙お゙っ゙♡゙ ん゙ゔぅ゙ぅ゙ぅ゙ッ゙ッ゙♡゙♡゙♡゙」
 狩人の陰茎に巻かれていた赤いスカーフが解かれ、狭い孔を埋めていた細棒が引き抜かれ、そして熱く大きな手で扱かれる。その、衝撃に狩人の身体がキュ、と丸まる。
 「待っ――♡ま゙っ゙べ♡゙ やッ♡んん゙っ゙♡゙ぅ゙、ふッ゙♡゙ あ゙、はぁッ……!」
 それまで塞き止められていた白濁を、どぷどぷと吐き出す自身を扱く相手の手を止めようと狩人は手を伸ばす。
 ぐぢゅぐぢゅごしゅごしゅと音を立てる好敵手の手に手を重ね、引き剥がそうとする。
 「やっ、やめ――、ッは、ぅ、あ゙、んッ、ああ゙あ゙っ゙」
 狩人の腹や爪先が、ぴくぴくと跳ねる。
 防具に包まれたままの指先が、カリカリと健気に好敵手の手を掻く。狩人と違い、素肌をさらしている好敵手の手に、赤い線が滲んだ。
 それを、直に見たわけではないだろう――おそらく、二人の手の位置から察したのだろう、若い狩人が、口を開く。
 先生、大団長の手、と。
 けして大きくはない声だったけれど、先生――狩人にはしっかりと届いたらしい。
 「あ――、ぁ……、そ、の、すまぬ、」
 恐る恐るというように、好敵手の手の上から狩人の手が退けられる。
 そして狩人の手は、寝台の白い波を握り締めた。
 そんな狩人の様子に、少し困ったような笑みを浮かべて、好敵手は狩人の白濁に塗れた指を、狩人の後孔へ押し込む。ぐちりともぐちゅりともつかない、湿った音がした。
 「気にするな。それより、そろそろ挿れて良いか?」
 「っ、」
 隠しもしない欲望に射貫かれて、狩人は僅かに怯む。挿れられた指がしこりを叩き、ペニスや睾丸に触れる手がやわやわと動く。ひたりと肌に当たる熱は、浅ましくも身体の奥を疼かせた。
 良いと言えばはしたない。欲しいと言えばいやらしい。けれど、この熱を、迎え入れられないのは、寂しい。
 だから、狩人は何も言わず――あるいは言えず――ただコクリと頷いて見せた。
 狩人の答えに、その好敵手はニコリと笑った。
 「ッあ、ひ、ぅ、はッ……は……ァ、んッ、ぐッ……!」
 ずぷずぷとその体格に見合った逸物が狩人の身体に潜っていく。
 前に若い狩人が挿入していたこともあってか、割合すんなりと胎は埋められていく。
 けれどしこりよりも奥へ腰を進めると、そこはまだ狭く、挿入物に慣れていないようだった。
 「んッ……、ん、ひっ……、ふ、ぁ……、あぐ、ふぅっ、」
 「おい、くちびる噛むな。ちゃんと呼吸しろ」
 腰を進めてから、よりくぐもった声を聞かせ始めた狩人に声をかけて、その好敵手は一応のつもりで若い狩人を見た。
 若い狩人は何食わぬ顔で――研究基地で貰ったのだろう――香を焚いていた。
 先っぽだけって言ったじゃないですか、あと中に出さないって。
 ふわりと、仄かに甘い香りが漂う中で、先達の視線を貰った若い狩人は、やはり何食わぬ顔でそう言った。
 だから――つまり、目の前の狩人は、ようやく本番を迎えたと言っても過言ではないのだ。
 「はッ……、ぁ、ふッ、ぅ……、ん……んッ……♡」
 胎を押し広げる熱に、慣れようとする呼吸。そこに快感が滲んでいるのを嗅ぎ取って、好敵手はズイと最後に腰を進めた。
 ぐぢゅ♡ ペニスの先が胎奥に口付けた。
 その衝撃に、堪らず、狩人の口から声が漏れた。
 「ッん!」
 「んじゃ、今から奥の方、しっかり気持ち良くしてやるからな」
 「――ぁ、ゃ、ちょ、」
 言うが早いか、好敵手は腰を大きく引くと、次いで思い切り狩人の腰に叩き付ける。
 ばつんッ、とも、ごぢゅんッ、ともつかない音がする。
 「あ゙――ッ゙!゙ あ゙っ゙♡゙あ゙っ゙♡゙あ゙っ゙♡゙あ゙っ゙♡゙ ま゙っ゙♡゙――べ、ぇ゙、お゙っ゙♡゙ ゔ、ぐ、ん゙ぅ゙♡゙あ゙♡゙ばッ゙♡゙ ぁ――~゙~゙~゙~゙~゙ッ゙ッ゙ッ゙!゙!゙!゙」
 ごっ♡ごっ♡ごっ♡ごっ♡ と胎を突き上げられて狩人は咽ぶ。
 器用にも、腰を動かしながらも狩人のペニスを扱き続ける好敵手の目に、身体を丸め、時折頭を振って快感を散らそうとする狩人が映る。
 けれどそれが上手くいっているかと言えば――大した効果をもたらしていないことは狩人の様子を見ればすぐに判った。
 「あ゙っ゙♡゙ゃ゙あ゙あ゙あ゙♡゙ も゙♡゙い゙っ゙べぅ゙♡゙り゙ゅ゙っ゙どっ゙♡゙い゙っ゙べゔがあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙♡゙♡゙♡゙」
 後孔を奥まで突かれ、陰茎を強く扱かれ、過ぎた快楽にもはや悲鳴と言える嬌声が上がる。
 少し休ませてくれと、言外に懇願する声は、しかし未だに理性を保っていることの表れで――狩人の、狩人としての精神的強さを窺わせる。
 「けどお前、出すのずっと我慢させられてただろ?」
 長い付き合いから、狩人のその強さを知っているからだろう、好敵手は――親切心から――なおも狩人の陰茎を扱き、精液を吐き出させようとする。
 「れ゙な゙い゙っ゙!゙ も゙っ゙、出゙ぜぬ゙が、ぁ゙、ひっ、イッ――!゙!゙♡゙♡゙♡゙」
 実際――どぷどぷ♡と溢れ出ていた白濁はいつからか、ぴゅくっ♡ぴゅくっ♡と断続的に少量が吹き出る程度にまで減っていた。
 それも、扱かれてようやく出る、と言った様子で、若い狩人によって堰き止められていた分は既に放出されたと見てもいいだろう。
 好敵手の手を止めさせようと、狩人の手がシーツを放す。
 けれど、熱に溺れかけた頭の片隅で、先程あったことが思い出された。
 相手と自分の手。相手の手に浮かぶ小さな赤い傷。後輩の落ち着いた声。
 結局、好敵手の手に向かおうとしていた狩人の手は、狩人の頭の横のシーツを握り締めた。
 そんな、少女のような狩人の反応は、既に十分昂ぶっていた好敵手の腰を、凄まじい熱で灼いた。
 「はッ――! ふッ……、ぅ、ぐっ……!」
 「! ぁ――、~~~~~ッ!!」
 狩人は自身の胎内で、好敵手の陰茎がびくびくと震え、どくどくと白濁を吐き出すのを感じた。
 じわりと胎を焼き広がっていく熱に、知らず、キュゥゥ♡とその熱源――好敵手のペニスを締め付ける。
 はあ、と吐かれた呼吸は甘さを感じさせた。
 「……はッ、ふっ……スッキリしたか?」
 「んッ……ぅ……、は、ぁ……、ゃ、やりすぎ、だ……、」
 言いながら、好敵手は絶頂の瞬間、狩人の陰茎から腰へ移していた手を寝台の上に置く。
 「そうか? お前なら大丈夫だろ?」
 「……そなたは、んっ……某を買い被っておる……んっ、はぁっ、」
 「んなことはない。お前はスゴい。オレがそう思うんだから間違いない。お前はスゴい奴だよ」
 「――、……フッ、フフ。そうか……。礼を、我が好敵手よ……、……ぁ、んっ、」
 一山――実際は一山どころではないが――越え、力の抜けた狩人の身体に、その好敵手は口付けを落としていく。頭――ヘルムの抉れたところ――、鎖骨や肩の辺り、胸。時々そこに赤い花弁を残していく。
 そして胸の飾りをぱくりと咥えてみれば、まだ微かに蜂蜜酒の風味が残っていて――つい、ペロリと舐めて、チュッチュと吸ったりなんてしてしまった。
 幼子を彷彿とさせる行動に狩人は苦笑したようだった。
 やめぬか、とやわらかな声。顔の横に添えられた手に、ささやかな抗議として甘噛みをしてやれば、鼻にかかった小さな呻き声と、髪を引っ張られる小さな痛みが返って来た。
 どうせだからともう片方の胸も構ってやり、それから好敵手は上体を起こす。
 自分の下、寝台の上に、ドロドロに汚れたまま横たわっている狩人が、いた。
 「あー……、」
 思わず眼を逸らすと、眼下の当人は小首を傾げて見せた。
 その、姿と動きのギャップに、何か狩人の身体を拭う物を探すふりをして完全に視界から狩人を出す。否、探すふり、ではなくて実際に探しているのだけれども。けれども、それにしたって、あまりに目に毒だったのだ。
 身体を動かしたことで、狩人の後孔からズルリと陰茎が抜け出ていく。それに対してこぼれた小さな声も、間違いなく毒だった。
 困ったなァ、と――色んな意味で――頭を掻いた好敵手に、布のような物を手渡してきたのは、やはり若い狩人だった。
 それは手触りの良い、高級そうな漆黒の毛皮だった。ぐっしょりと濡れているのは、まずは水拭きから、と言う気遣いだろう。
 「悪いな。使わせてもらう」
 後輩の気遣いに素直に礼を言い、既に睡魔に襲われかけていそうな狩人に向き直る。
 まあ、まずは最もひどい――股座、そこの中心からだろう、と毛皮をそこに当てて、手を動かした。
 狩人の陰茎が黒い毛皮に包まれる。
 「――ひッ!」
 びくん、と狩人の身体が跳ねた。
 「? なんだ?掃除するだけだろ?」
 「ゃ、やめ――、それは、ダメ、だ、嫌……、いや、だ、」
 狩人の、大袈裟にも思える反応、怯え方に好敵手は首を傾げる。
 けれど、首を傾げただけだった。
 好敵手はそのまま「掃除」を続ける。
 黒い毛皮を手渡した後輩が、静かに笑みを浮かべていた。
 にゅるっ♡にゅるっ♡ と毛皮が肌の上――ペニスの先端を滑る。細かく滑らかな和毛が、熱に火照り、敏感になった肌を舐め回す。
 「――ッ゙ッ゙ッ゙!゙!゙!゙ ぞれ゙っ゙!゙♡゙ら゙め゙ら゙っ゙べ!゙♡゙い゙っ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙♡゙♡゙♡゙ ぅ゙あ゙あ゙っ゙♡゙あ゙ぐぅ゙ッ゙♡゙ ひっ――びぎ゙ゅ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙っ゙♡゙♡゙ や゙ら゙っ゙♡゙でぅっ♡゙でびゃ゙♡゙ら゙じら゙ぐな゙――っ゙♡゙ あ゙びぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ッ゙ッ゙♡゙♡゙♡゙」
 ほんの数度だった。それだけで狩人の身体がガクガクと踊り、絶叫が迸る。
 背が反り、顎が跳ね、爪先がピンと伸び、シーツをぐしゃりと握り込む。その姿は、まるで雌のようだった。
 そして黒い毛皮に数度撫でられた狩人の陰茎から、プシッ♡プシッ♡ と透明な液体が噴き出した。それはサラサラと水っぽく、少なくとも精液ではないようだった。
 「ひッ♡ひぁ、ぁ……ッ♡ ぁ、ぅ……っ♡」
 ぴくっ♡ぴくっ♡ と身体を震わせる狩人は先程よりもぐったりとベッドに沈み込む。
 好敵手はと言えば、狩人の姿に、まさかそれほどとは思っておらず――黒い毛皮を手に半ば呆然としている。

 それを余所に、スルリと寝台の上に登ってくる影がひとつ。言うまでもない。先輩ふたりを静観していた、若い狩人である。
 「ぅ――、ぁ、青き、ほし……っ、」
 自分を覗き込む人影――若い狩人に気付いた狩人は、そちらにゆるりと顔を向ける。
 よく見知った後輩だと、頭では分かっていても、顔を隠しがちな頭巾状の防具とそこに付随する銀毛――それはまるで擬似頭髪のような――が普段とは違う印象を与え、ドキリとする。
 今もまた、わずかに跳ねた心臓を押し隠して、狩人は後輩を見つめ返した。
 「ぁお、ぁ……、す、まぬ、このような、見ぐる、しい……っ、」
 この期に及んで自分に怒ることはおろか、責めるようなことも言わない先達に、若い狩人は穏やかな笑みを浮かべて答えた。構いませんよ、もっと見せてください――などと。
 そして、狩人の両脇に腕を回して、グイと自分の方へ引き寄せた。
 けして軽くはないはずの、狩人の身体が、若い狩人と向かい合うように抱き起こされる。
 「――あ。オイ、」
 そこでようやく狩人の好敵手が動き出す。
 目の前から不意に消えた狩人を追った眼が、いつの間にか寝台の上に来ていた若い狩人を捉える。
 狩人は、もぞもぞと脚を動かし、若い狩人と膝立ちで向かい合う姿勢になっていた。その後を追うように、好敵手は狩人の腹に腕を回して距離を詰める。自分に触れられ、その熱にふるっと震えた狩人の身体が、愛しいと思った。
 そして距離を詰めたことで、顔を寄せ合っているふたりが何をか話しているらしいことが知れた。
 「ぇ、ぁ……、その、それは……っ、そなたたちが、良いなら某は……、ぅ、む……、う、承る、が、」
 どうやら若い狩人は――自分と好敵手のふたりを、同時に相手して欲しい、と強請っているらしい。勝手に何を言っているんだ、と好敵手が思ったのは当然のことだろう。そしてまた、こいつは無理をしてでもこの頼みを聞き入れるだろうな、とも。

 「お゙っ゙♡゙お゙ぅ゙っ゙♡゙ お゙っ゙♡゙お゙ぐっ゙♡゙お゙ぐ♡゙ら゙め゙♡゙ら゙♡゙ぁ゙っ゙♡゙あ゙ッ゙♡゙べぁ゙あ゙ッ゙♡゙ お゙っ゙♡゙ぼぉ゙ぉ゙ぉ゙ッ゙♡゙ ぉ゙ぐ♡゙あ゙♡゙ごわ゙♡゙ぁ゙♡゙ぁ゙♡゙ん゙ぎゅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙♡゙♡゙♡゙」
 ばぢゅんっ♡ばぢゅんっ♡ と身体同士がぶつかり合う音に隠れて、ギシギシと寝台の軋む音。
 前にいる後輩の背にガリガリと指先を立ていることを、もはや狩人は意識できていないだろう。
 「はッ――! ああ……コイツは、スゴいな……ッ、」
 背後に居る好敵手が狩人に腰を叩き付ける。そうすれば、ペニスがきゅうきゅうと締め付けられる。だけではなく、先端を吸われるような感覚。
 好敵手は、狩人の胎の奥の奥――最奥まで拓くに至っていた。
 そのおかげもあってか、好敵手が動く度に、狩人の腹が微かに膨らんだり凹んだりと、見えないこともなくなっていた。
 「お゙ぐぅ゙っ゙♡゙お゙っ゙……♡゙ぼっ゙♡゙ゔっ゙♡゙ ――ッ゙あ゙♡゙え゙っ゙♡゙ い゙っ゙♡゙ん゙っ゙――♡゙ はぁ゙ぅ゙ぅ゙ゔゔゔ♡゙♡゙ ♡゙♡゙♡゙」
 狩人の身体がガクガクと揺れ、胎がきゅんきゅんと縮こまる。
 自分は今動いていなかったはずだが――と好敵手が内心首を傾げる。しかし答えは直ぐに聞こえてきた。
 ずりゅっ♡ずりゅっ♡ と若い狩人と狩人の身体の間から粘り気のある水音。どうやら若い狩人が狩人のペニスを弄っていたらしい。
 実際には、若い狩人は狩人のペニスにあの黒毛皮を被せ、その上から自身のペニスを擦り付けるというかたちの兜合わせをしていた。
 好敵手にされた「掃除」ほどの衝撃はないけれど、それでも十分過ぎる快楽を与えられて、狩人は目の前の後輩に縋る。
 より密着することで、狩人の素肌が若い狩人の赤い胴防具に擦れる。
 獄炎と蒼炎の防具は、それらの素材元の熱が残っているからだろうか、熱が感じられる。平時であれば心地良く感じるであろうその熱は、今の狩人にはそれなりの熱さに感じられた。
 けれど他に縋れるものがない狩人はそれに上半身を押し付ける。あれからも度々弄られ、熟れた胸の飾りが、硬く熱い防具に擦れてジンジンとする。
 また、自身が動かずとも、背後の好敵手に揺さぶられ、くにゅっ♡こりゅっ♡ と押し潰されて、狩人は熱の籠もった息を吐くしかない。
 「――はッ、はあッ……♡ ぁ♡はーっ♡はーっ♡」
 散々触れられ、あっさりと達するようになる程度には感度の上がった身体を落ち着かせようと呼吸していた狩人の顔の横で、若い狩人が囁く。
 自分は今宵まだ一度も出していないから出しても良いか、狩人の身体にかけても良いか、と。
 内緒話のような声量。自分に擦り寄ってくる頭。何故か殊勝な雰囲気。狩人が、若い狩人の申し出を断れるわけがなかった。
 そして、若い狩人が手と腰を緩やかに動かし始める。
 毛皮はそのままなのか、とどこか他人事のように思った狩人は、しかし不意に腰を掴み直す熱を感じてしまった。
 「え――、ぁ!?」
 ずりゅりゅ♡ と後孔から熱が抜け出ようとして――ずちゅんっ♡ と突き入れられる。
 「お゙っ゙――?゙!゙♡゙ べ?゙♡゙ な゙、あ゙、あ゙あ゙あ゙っ゙♡゙♡゙」
 そしてそれは一度で終わるはずもなく――つまり、前と後ろの二人が、何故か同時に動き始めたのだ。
 「そん、ぁ゙、待っ――♡゙ ひゅっ――、~~~゙~゙~゙ッ゙!゙!゙!゙♡゙♡゙♡゙♡゙♡゙」
 ごぢゅっ♡じゅぷっ♡にぢゅっ♡ と前後からひどい水音がする。
 はッ、はッ、と獣のような呼吸が前後から肌を舐る。
 「――――♡゙♡゙♡゙ !゙!゙♡゙♡゙ ――ーー~~~゙~゙~゙!゙!゙♡゙♡゙♡゙」
 甘い香りが、仄かな酒気が、滾る獣欲が、何もかもを蝕んでいく。
 いよいよ枯れた喉は掠れた呼吸音を吐き出すのがやっとの状態と化していた。しかし声を出せずとも、全身でその身に受ける快楽を奏でる狩人の姿はなおも捕食者たちを煽る。
 「ッ゙!゙♡゙ ♡゙♡゙♡゙♡゙♡゙ ♡゙♡゙♡゙ ~゙~゙~゙ッ゙!゙!゙♡゙♡゙ ッ゙ッ゙!゙♡゙♡゙♡゙♡゙♡゙」
 がぶりと肩の辺りに歯が立てられる。同時に、握り込まれる陰茎。そこに触れている雄がびくびくと震え、腹の辺りに熱が飛び散る。
 狩人に噛み付いている獣の呼吸は荒く、けれど、確かに楽しげに喉を震わせていた。
 それから一拍ほど後、ばぢゅんっ!♡ と叩き付けられた腰に、狩人の胎の奥の方で、じゅぽんっ♡ と凹凸が噛み合いハマり合うような音が、小さく。
 堪らず反り返る背中。腰には、がっしりと獲物を掴んで放そうとしない五指の赤い痕が浮かび上がっていた。
 どぷっ♡どぷっ♡ と胎奥に注ぎ込まれる熱に、きゅん♡きゅん♡ と内壁が悶える。そして、より、そこに埋まる熱棒を締め付け、感じて、悶える――を繰り返す。
 出せるものが尽きた狩人の陰茎を、なおも触り続ける若い狩人の行動も相俟って、もはや狩人はどこで達して、いつから達しているのかも分からなくなっていた。
 ひゅっ、ひゅうっ、と引き攣った呼吸はまるで溺れているかのよう。
 そんな風に、捕食者たちが満足するまで貪られる狩人の夜は更けていった。



愛と毒はよく似た姿をしていた







 「聞いたか? 青い星がしばらくアステラに留まるって」
 「あー、それね。なんでも、先生がちょっと寝込んでるらしいよ」
 「なるほど、先生代理ってことか。なるほどなー」
 「青い星だけじゃなくて、大団長にもしばらくのアステラ待機指示が出てるみたいですよ」
 「えっ?大団長もアステラに? 総司令ってそんな心配性だったっけ?」
 「まあ備えるに越したことはないでしょうけど……なんだか事情がありそうですね」
 「でも運が良かったよなぁ、先生が寝込んだ時に丁度青い星も大団長もアステラに居たなんてさ。いや、先生が寝込んだのは良いことじゃないけど、不幸中の幸いって言うか」
 「……まぁ、セリエナができてから仮眠の時間を取られなくなってたみたいだし、この機会に先生にはゆっくりして欲しいな」
 「後で皆で先生のお見舞いに行きますか?」
 「おー、賛成! オレ達も拠点の守護や調査がんばりますって安心してもらわなきゃな!」
 「風邪なんかだった場合、うつるといけないからということで面会は基本禁止になっていますが……まあ、少しくらいなら大丈夫ですよね。病気がうつるような面子でもありませんし」
 

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