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「秋の宴で悪魔風装備が来たら悪魔尻尾を先生に挿れる星なハンソドできるじゃんね~グフフ」

って2018年に呟いてたら2020年に嬢の衣装で悪魔尻尾が来たので星が夢魔と人間のハーフになりました(???)

公式ツイの画像でミラ防具の尻尾に気付いたのはコレ書いた後だったヨ_(:3 」∠)_

ぐだぐだ。設定ガバい。リハビリしたい。オチまで辿り着かなかったよ……_:(´ཀ`」 ∠):_ ...

 

要素:初夜風。軽度の異形化。攻めのフェラ、飲精。濁点喘ぎ。異物?挿入。文明レベルの捏造。投げっぱなし。

 

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 「空から来た5期団」や「白い風」や「青い星」と呼ばれる第5期調査団の推薦組のハンターは、実のところ人間ではなかった。夢魔と人間の合いの子なのだと言う。弟は母と同じ人間の血を濃く継いだ。だが自分は父と同じ人外の血を濃く継いだのだと。正しく御伽話の世界であった。

 ――俺は先生が好きだけど、俺は先生を好きになってはいけませんから。

 酒の席でそんなことをこぼした後輩にその事情を聞いたのだ。多くの調査員は酒の席の冗談だと流していた。けれど告白された当人――事情を聞いた張本人である「先生」ことソードマスターは、後輩の言葉が事実だと受け入れた。その時には、確証は無かった。ただ、この後輩がこのような冗談を言うとは思えなかった。いくらか酒が入っていたとしても、たかが冗談であれほど寂寥感を背負うだろうか、と。

 大きなため息を吐いて、また酒を煽り出した後輩を、ソードマスターは宴から引き上げさせることにした。ハンターに肩を貸してやり、食事場から居住エリアへ向かう。ぐずぐずと洟を鳴らし始めた後輩の足はややふらついていた。

 ――種族こそ違っていましたけど、両親は確かに愛し合っていましたよ。

 少なくとも、俺が見ていた限りは、とても仲が良かった。水の入ったジョッキを両手で持って、ハンターは言った。寝台に腰掛けて俯いている姿は、どう見てもただの青年である。ソードマスターは「種が違えども伴侶となれるではないか」とハンターの言葉に首を傾げた。ハンターの話を聞く限り、この後輩の両親は他と何ら遜色のない「良い親」だったようなのだから。けれどハンターは浮かない顔のままだった。

 ――生物学的な問題です。両親は、所謂「雌雄」で「両想い」だったから良い。そうでなければ、ヒトは夢魔の精液に堪えられませんから。

 父曰く、夢魔の精液は容易くヒトを狂わせるのだと。実際、現大陸に居た頃にある娼館を利用した時、娼婦に謀られた形でその中に出してしまったことがあるが、それ以降その娼婦は色狂いになり結局行方知れずになったとか。元よりやや問題のある娘だったせいか、世間的に大事にはならなかったが。ただこの事があってから、「処理」にはより気を遣うようになった。面倒な体質ではあるが、まあ弟に引き継がれなかったのは幸いですかね、と力無く笑うハンターに、先達はしかし、自分はお前を好いているが、と事も無げに言い放った。

 ソードマスターの言う「好意」が恋愛的なものなのか友愛的なものなのか親愛的なものなのか、ソードマスター自身にも定かではなかった。だが、確かにこの後輩に対して「好ましい」感情は抱いていた。

 ハンターはいよいよ泣きそうな顔をした。先達の優しさに。酷さに。

 番が愛の確認として最後に行う行為は、生殖行動だ。たとえ子が成せなくとも、番であれば多くはそれを愛ゆえの行動だと認識を持つだろう。けれどハンターは好いた相手の腹に易々と種を残せない。相手が真に自分を好いてくれているか、受け入れてくれていなければ、ハンターの「好意」は相手を破滅させる。だから、ハンターは恐ろしかった。相手――ソードマスターが自分の手で破滅することが。はじめて自分のためではなく相手のために「恐ろしい」と思った。そして、母を好きになった父も、こんな気持ちだったのだろうか、と思った。

 だのに先達は――その時が来たらしっかり茎袋を付けろ、などと気軽に言うのだから。

 ハンターは遂にベソベソと泣きながらソードマスターに交際を申し込んだのだ。

 至極格好の悪いスタートではあった。しかも酔った勢いに任せたようなものである。

 だが、交際は順調だった。普段は人と何ら変わりないのだ。血を流していたって気にせず庇い合えるし、キスだってできる。まだ防具越しのものしかできていないが。

 

 そんな風に日々を重ねて、遂にその時をふたりは迎えたのだ。

 月が丸い夜だった。

 一等マイハウスの寝台の上で、ふたりは向かい合っていた。

 ――では先生、今一度復習を。

 ハンターがソードマスターに訊く。この時のために、色々と自身のこと――自身が分かっていること――を教えて来ていたのだ。ハンターの問いに、うむ、とソードマスターが頷く。

「――夢魔の精は、人が徒に摂取すれば、一度目はそれ以外では満足できなくなり、二度目はそれを際限なく求めるようになり、三度目は産めば死に至る異形を確実に孕む、と」

その答えに、その通りです、と今度はハンターが頷く。同時に「同性であれば摂取した人間は夢魔になってしまう」と捕捉を加える。

 つまり、ハンターは未だ不安だったのだ。ソードマスターを信じていないわけではないけれど、確証も無いから、万が一が恐ろしいのだ。

 しかしハンターは男でもあった。好きな人を、一度は抱きたい。それも合意の上という、この上ない幸福な状態で。腹を、括る以外に選択肢は無かった。

 ハンターはそっと寝台にソードマスターを押し倒す。シーツに散らばる羽飾りを見下ろしながら、良いですか、と今一度訊く。けれど、コクリと相手が頷く頃には、ハンターの手は相手の腰元に辿り着いていた。

 するすると防具が外――されていく。カチャリ、カチャ、と存外静かな音を引き連れて、硬い重みが遠退いていく。

 自分の脚の間に居る後輩の頭部に、防具のそれではない角があることに先達は気付いた。元からあったのか。今しがた「見えるようになった」のか、定かではない。

 せっかく後輩に押し倒されたが、思わず上体を起こす。そうして、スイ、と手を伸ばす。と、後輩は誘われるように先達の手に顔を擦り寄せた。頬から耳へ辿ると、そのかたちはやや尖っている。さら、と指をくすぐる髪は平時と相違なく。しかし辿り着いた件の角は、やはり実物のようで。

 ソードマスターの手の動きの意図を察したハンターが、ぎゅう、と先達の身を抱きしめた。

 ――満月の夜だけです。ですのでどうか、

 ハンターの後頭部、背を超えて、腰の下の辺りからゆらりとしなやかな尾が伸びていた。正しく御伽話のような姿。

 「雄々しく凛々しい、立派な角だ」

 この機会に、その姿を見せてくれようと思ったのだろう?とソードマスターは自身の胸に顔を埋めたハンターに声をかける。確かに少し驚いたが、彼らが普段纏っている新式の防具や、新式のオトモ装備ほどの不可思議は感じない。後輩の勇気と気遣いを嬉しく思い、つい「フフ」と笑い声が漏れる。同時に、あやすようにその頭部をまた一撫でする。

 と、ハンターは子供扱いされたと思ったらしい。不意に顔を上げたかと思うと、先達の頭部装備の下部に噛みついてきた。カツリ、と硬い音。それから、チュ、と軽いリップ音がして、ハンターの顔が離れていく。その際に見えた、平時より幾分鋭い、犬歯。やや不満気な顔に「すまぬ」と先達は穏やかに言った。

 

 くぷ、と小さな音を立ててハンターの指先がソードマスターの後孔に沈む。とろとろと潤沢過ぎる潤滑油は、茎袋と指南書と共に、ソードマスターが現大陸から取り寄せたものだった。ハンターの部屋を訪れる前にした「下準備」で幾分解れた胎が、やわやわと若く武骨な指を食む。予想できるはずもない指の動きに時折引き攣る胎は、それに慣れていないということの、何よりの証左だった。

 ひ、ひ、とはじめて体験する圧迫感をやり過ごそうとする吐息は雄の熱欲を大いにそそる。思わずジィと顔を見上げれば、装備はそのままだと言うのに口元に手を遣るのだから至極狡い。おまけに鉄面の奥で潤んだ双眸がふらふらと彷徨うのを見てしまえば、自然、若い雄は起ち上がるもので。

 やや性急な段階ではあったが、2本目の指が挿入される。とは言え元より幾分解れた胎は申し訳程度の慣らしでもすんなりと「次」を受け入れた。少し窮屈になった胎の中で、くちゅりぬちゅりと指と内壁が擦れ合う。

 やがてハンターは、相手が未だ快楽を得てはいないのではないか、と思い至る。聞こえて来るのは押し殺した呻き声ばかりで――そもそも勝手が違うため当然なのだが――現大陸の娼館で女性を相手にした時とは手ごたえがまったく違う。否、先ず身体を慣らしていくということ自体は相手を思い遣る行動に違いはない。ハンターの行動は、間違ってはいないのだ。ただ、イメージと違っただけで。嬉し恥ずかし、ソードマスターと共に覗き込んだ指南書にも「はじめから快感を得られるとは思わない方が良い」というようなことは書いてあった。だが、それでも期待はしていたのだ。自分たちならばあるいは、などと。しかし実際は、数ある例のうちの一つに過ぎなかった。

 ハンターはその事実に「結局、お前も凡百の人間に過ぎぬ」と言われたような気がした。新大陸に渡ってから――否、もう人生の半分以上とも言える狩人業で久しく貰っていなかった評価。褒めそやされることに慣れてしまっていたハンターは、それに少し、カチンと来た。もっと言うなら、ソードマスターを気持ちよくさせれていないことに、煩わしいとさえ思っていた夢魔の部分が、傷付いた。まこと、都合の良いあたまだった。

 先生、と呼びかけられ、ソードマスターはハンターへ視線を遣る。同時に、不意に腹から指が抜け出て行って引き攣った声が漏れた。思わず口元に手を遣ったが、後輩はそれを流してくれた。だが、代わりに、何やら決意を固めたような顔を、していた。

 ――もしかしたら、いえ、きっと少し苦しく感じるかもしれませんが、お許しください。

 後輩の言葉に小首が傾く。何を、言っているのだろう、と思った。

 思っていると、視界に入る、するりとしなやかな――尾。桃の実を逆さにしたような尾の先が、鎌首を擡げていた。それが、それで、後輩が何をしようとしているのか、幸か不幸か、先達は思い至ってしまう。ひく、と後孔が身を竦ませた。

 「ヒッ――、ひ、ぐ、ぅッ……、ァ、ひッ……、」

じゅぷ、と異形が腹に潜り込む。その形状故、孔に「侵入することは」易いと言える。先程指が触れていた場所よりも深くに潜る夢魔の尾が、やわらかな小径を割り進む。

 ずるずると腹の内を這いずる長物に身がふるえる。故意か無意識か、ずりゅずりゅと轢かれていく前立腺に半身がゆるりと起ち上がりを見せる。そして、自身の腹を見下ろせば、腹中を尾で傷付けまいと真剣に腹の様子を見ている後輩が居て。注意深く腹の上をくすぐる手が、身籠った子をあやしているように錯覚して――とろりと鈴口が浅ましくも涎を垂らした。

 ずっ、ずっ、と小さく前後しながら進む尾は、やがて直腸の終わりに辿り着く。

 こちゅり、と尾の先が、胎の行き止まりを小突いた。

 それとほぼ同時に、ソードマスターの指先がシーツを握りしめた。喉のみならず、引き攣った後孔が、銜え込んだ尾を締め付ける。根元に近い程太く、先に行くほど細くなっている尾は、もう随分老狩人の腹に埋められていた。

 コツ、コツ、と確認するように尖った尾の先が腸壁を叩く。繊細な場所への刺激にヒクリビクリと身体をふるわせる先達に、後輩は口付けを落とす。

 ――ああ先生、ありがとうございます。分かりますか、今、先生の腹の、ここまで俺の一部が収まっています。

 先達の、シーツを掴んでいる手の片方を解き、自分が触れていた箇所に触れさせる。更に手に手を重ね、上から少し押してやると同時に尾を微かに動かしてやれば「はぅ、」と砕けた吐息が漏れ聞こえた。その、音に。腰が灼けるかと思った。

 ズル、と老狩人の腹を占拠していた尾が退いていく。ズル、ズル、と長い固形物が抜け出て行く感覚は排泄感によく似ていて、意図しない、力の抜けるような声が漏れてしまう。押し轢かれるしこりからもビリビリと避けようのない――快楽が、燻るように。しかしそのどれも堪えようが無くて、食いしばろうとする歯の隙間から声が。

 

 ぢゅぽっ、と一際大きく広げて、尾の先が老狩人の腹から出て行く。汗と腸液と潤滑油でしっとりと濡れたそこは、今やふっくらと解れていた。

 その上には緩やかに起ち上がったソードマスターの半身。とろとろと露を滴らせるそれに、ハンターが徐に顔を近付ける。そして、そのまま、かぷり、と口を付けた。直後、じゅるるるる、と啜り上げた。

「――ッ、ア、や、やえ゛ッ゛、待っ、ヒッ、ィ゛ッ゛、お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛」

堪らずソードマスターは喉を晒す。ガクガクと揺れる身体は、しかしハンターを退かすには自由が利かなさ過ぎた。

 辛うじて股座を後輩の頭に押し付けるようなことはせずに済んだけれど、それでも腰が浮き上がるのは抑えられず、カクカクと浅く腰を上下させる。当然すぐに後輩の頭を引き剥がそうとして、もごもごと半身を舐られる温く柔い感覚と、鋭い犬歯が擦れる硬い感覚に、達したばかりの身体はびくびくと震えてしまう。

 んぐ、と喉を鳴らした後輩が満足そうに唇を舐めながら徐に顔を上げて、ようやく「なにを、」と抗議の声を上げることができた。

 対して、王国で用いられる贈答用の高級果実も斯くやという甘さの精液と色香を味わったハンターは、予想以上の衝撃――相手の上物具合――に「失礼しました、」と言うのが精いっぱいだった。

 兎角、そんなことをしていたから、双方頭がぼうとしていたのだ。ふわふわと、ぐるぐると。

 ハンターの手が寝台脇の棚に伸びる。その上に置いてある、小さな木箱を引き寄せる。中身は言うまでもない。現大陸から取り寄せた茎袋だった。モンスターの内臓の膜を薄く鞣し、強度を持たせるために何枚か重ねて強く圧した物。それをひとつ、取り出して、ハンターはすっかり起ち上がった自分の半身に被せる。そうして、袋の口に通された、丁寧に縒られたと見える紐を締めて結ぶ。あとはまだ乾いている茎袋の上から潤滑油をかければ、準備は完了する。

 そこでふと、先達もまた木箱に手を伸ばしているのが見えて、ハンターは首を傾げた。

 スイ、と木箱を攫うと「あ、」と子供のような声。何をしようとしていたのか訊けば、やはり、自分も着けるため、と。何故着けるのかと訊けば、ハンターの寝台を汚さぬため、とまたいじらしい答えが返って来た。

 ハンターはきれいに微笑んだ。

 ――構いませんよ。大丈夫、俺がきれいにしますから。

 熱に焼ききれた瞳の奥に、蕩けるような月の光を見上げた。

 

 ずぷ、と硬く、太い熱が腹に潜り込む。指とも、尻尾とも違った圧迫感に、思わず「カハ、」と息が詰まった。反射的に孔を閉めようとしてキュウキュウと熱杭を抱きしめる身体は、自分のものでないように思えた。

 頭を振るソードマスターを宥めようと身を乗り出せば、それでより杭が沈んで、眼下の首が更に逸れる。ハンターは、無意識のうちにソードマスターを追った。杭がずぶずぶと一気に胎を割り進んで、ソードマスターの手が忙しなくシーツを掻く。その手が、ソードマスターの脚に置かれていたハンターの手にぶつかった。ぐしゃぐしゃとシーツを藻掻く手を見て、ハンターはハッとする。

 ハッとして、はじめての経験に狼狽えている手を、自分の背中へと誘導した。ギイ、と硬い材質の触れ合う音がした。

 やがて、胎を侵す楔の動きが止まっていることに気付いたソードマスターがいつからか閉じていた目蓋を開く。腹は熱く、苦しく、しかし満たされている。そして身体を翳らせる、自分に覆い被さった影を辿っていくと、こちらを覗き込むハンターの、どこか現実味を感じない顔、が。

 呆けたように見上げていると、とちゅん、と腹の奥が軽く叩かれ「ふあッ、」と間の抜けた声が漏れた。

 ――動いても大丈夫そうですか。

 隠しきれない情欲を、目こそ雄弁に語っている。けれど言葉は理性的で。そこに如何程の覚悟と気遣いと、恐怖があるだろう。退いても進んでも、後戻りのできない問いだった。

 ソードマスターはその問いに答える。彼にとっては端から唯一の答えだったそれをハンターに伝える。力を込めた指先に、縋っている硬質な背に薄らと溝ができていることを、そこで初めて気付いた。

 

 

 

月にい、月にえ、月に

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