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ようやく大ソド一個回収したよぉ!!!
えっちなお話だけどえっちさはあっさりめだよぉ!!!!!

大ソドに出会ったその日からフィストファ○クして欲しいってぼくはずっとそう思ってたんだ( ˘ω˘ )
あと濁点喘ぎあるアルよ_(:3」∠)_

 

確認したら(2018年)5月の時点で大ソドにフィストして欲しい的なネタ呟いてたウヒョー

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 二人の逢瀬は稀である。年月を経たこともあるが、新大陸での生活や環境と現大陸でのそれが変わったことが、理由として大きいだろう。互いの事情が噛み合わず、心往くまで相手を貪ることができないなどザラで――だから今回の逢瀬は千載一遇の好機だったのだ。一人が拠点に帰って来た時、ちょうどもう一人も狩りから帰って来たところだった。そして総司令へ報告をしに行く道中、話してみれば狩りから帰還した狩人は、総司令への報告後は明後日の朝まで休みだと言うではないか。それを聞いて、ふむ、と風来坊が頷いたのは、狩人からしても予想できたことだろう。ついでに新大陸上陸当時のように並んでこちらへ向かってくる姿に、総司令が二人の思惑を察していたことは想像に難くない。

 

 そうして、じゃれ合うように身を清め、まだ日のあるうちからベッドへ沈み込んで数時間。ここしばらくの昂りを相手に刻み付けて二人は幾分の落ち着きを取り戻していた。居住エリアの滝に近い、一等マイハウスの一つを借りている二人の間に、ザアザアと滝の水音が横たわる。室内に漂っていた熱気が音も無く引いていく。

 微睡むような静けさの中で、ふと口を開いたのは、ベッドに腰掛け水を呷っていた風来坊だった。

「――なぁ、アレ、やってみていいか」

ベッドの中でうとうと夢の淵と現実を行き来していた狩人の目が風来坊を捉える。

「アレ……?とは……?」

「昔、現大陸に居た頃、一回試したアレだ」

「……? ……! アレのことか、」

手にしていた容器を、樽を転用した机の上に戻して風来坊はベッドの上に戻る。身を投げ出していた狩人にジリジリと近付いていく姿はさながら捕食者だった。

「い、嫌だ……、断る、あ、アレは、無理だ。今だから大丈夫とか、そういう話では、」

「大丈夫だ。ちゃんと、ゆっくり進めるから、な?」

ジリジリと逃げたところでそこはベッドの上。狩人の逃げ場はすぐに無くなる。更に風来坊は逃げ場を失った狩人に覆い被さり、頼む、と囁いた。するりと内腿を撫でていく手のひらに身体がふるえる。ずるい。ズルい――こんな。狩人は自分の答えを待っている古馴染みを見上げる。普段あんなにも猪突猛進で、傍若無人とも言える振る舞いを見せているくせに、こういう時には穏やかに口を噤んで相手の様子を窺うなんて――狡い男だ。

「…………っ、ぅ、ひ、ひどくは、しないでくれ……」

数十年前と変わらない、好意と期待に満ちた眼差しに、狩人が断れるわけがなかった。

 

 「――ひっ、ィ゛、あ゛、ひゅっ、かひゅっ、う゛、」

夜の一等マイハウスに苦しげな呻き声が溶ける。ベッドの上でシーツや枕を掻く狩人の後孔には風来坊の指が四本埋められていた。そこに、五本目が挿れられようとする。ぎちぎちと拡げられる縁が悲鳴を上げる。

「力を抜いて、ちゃんと呼吸しろ……、そう、大丈夫、大丈夫だ、」

「あ゛、ぅ……、ひぐっ、あ゛あ゛あ゛、お゛っ゛、ぅく゛う゛ぅ゛……ッ゛!゛」

狩人の腹がふるえ、その度にひくひくと拡がった後孔が健気にも挿入された物を飲み込もうとする。狩人の意思とは添っていないだろう、身体の反応に風来坊は思わず笑みを溢す。自分の手を呑もうとする孔も、自分の手の大方を収めた腹も、大きく開かされた脚とその中心でふるえている半身も、目に映る全てがいやらしい。頑なに外されない頭部装備の中で汗や涎や涙で顔をぐちゃぐちゃにしているのだろうと思うと、それが直に見えなくとも欲は十二分に煽られる。

 「……っ、よし。ぜんぶ、入ったぞ、」

「ひゅっ――、ひっ、はひっ……、かはッ、ぁ、」

「良い子だ。よく頑張ったな」

潤滑剤を継ぎ足し継ぎ足し、ようやく五指のすべてを狩人の腹に収め、風来坊は一度動きを停める。呼吸を引き攣らせている狩人を、よーしよし、とあやす。子供に対するようなそれに、狩人から不満気な唸り声が返って来たけれど、それも風来坊は穏やかに笑って受け止めた。

 自身の片手が収まった狩人の腹を、もう片方の手で撫でる。幾つもの傷が残る肌を労わるように撫で、腹中の手のひらと重ねるように手を置いてみる。内と外から熱を押し付けられる感覚に、狩人の身体がまたふるえた。

「――ッ、も、良い、だろう? ぬ、抜け、」

呼吸が落ち着いてくると、自身の後孔から好敵手の腕が伸びているという光景がまざまざと迫ってきた。恥ずかしい。この上ない羞恥が狩人を襲う。十割が自分のせいと言うわけではないけれど、事実として他者の手を呑んだ自身の身体が、言い訳のしようもなくいやらしくて、はしたなくて、恥ずかしい。

「ん? あぁ、すまん。もう少しだけ、」

だと言うのに目の前の男は――。

「な、なにを――、ぁひぃいッ!? お゛っ゛、あ゛、ひ゛ぅ゛ぅ゛ッ゛!゛」

おもむろに、腹中の手を動かし始めたのだ。

「や゛っ゛、ぁ゛、やめ゛、ぅ゛あ゛あ゛あ゛、」

「おぉ、腹ン中で動かした指の動き、肉越しでも分かるものだな」

「ゃ゛ら゛っ゛、や゛、うごかす、の゛、や゛め゛ぇ゛、っ゛、」

内壁を傷付けないように、ゆっくりと動かされる指は常と違い数があり、まるで腹の中で何か生き物が這いずっているよう。けれど、ぐりぐりごりごりと狩人のイイトコロを弄っていく指からは確かに快感が与えられ、気持ち良いのか悪いのか狩人はよく判らなくなる。それを知ってか知らずか、狩人を混乱させている張本人は外からでも薄らと見える、狩人の腹の中の自分の手の動きを興味深そうに眺めている。ぬぢっ、にぢゅり、と普段よりも大きく粘質な水音に、とうとう狩人が洟をすすった。ぐずぐずと鼻を鳴らしながら苦しそうに喘ぐ狩人に、さすがの風来坊も目を丸くする。

「え――あ、い、痛かったか? すまん、大丈夫か?」

「ぁ゛、く゛、ぅ゛ぅ゛――、こ、の、ラージャンめ……、ひとのはらを、好き勝手、なぶりおってからに゛ぃ゛……!」

防具の奥から潤んだ双眸が自分を睨め付けている。上擦った声と言い、怖いどころか煽られてるとしか思えんなァと思いつつ――泣かせてしまったらしいことは事実なので黙っておく。

「……抜くか?」

「某はっ!もう抜けと言った! それなのに――、ひっ、ぁ゛、ん゛ん゛ッ」

「……こんな感じで奥突いたりしなくていいか? オレの手、もうちょい味わったりしなくて――」

「今すぐに抜け!!!」

結局怒られた。

 とは言え――身体のことを考えれば、胎内に収めた手を一気に引き抜くなどできないわけで。挿入した時と同様に、じわじわと時間をかけて引き抜かれていた。ひぃひぃと頭を振る好敵手の股からテラリと濡れた自身の手が少しずつ出てくる光景に息を呑む。まるでこいつが女にでもなって、赤ん坊を産んでるみたいだ、なんて。

「――ッ、ひ、く゛……ッ、ふッ、ぅ……!」

防具とインナーが取り払われ、露わになった肌はしっとりと汗ばんで、灯りに照らされた筋肉の僅かな動きも淫靡に見える。相手の呼吸に合わせ、少しずつ手を外へ引いていく作業の中で、先程鎮めた昂りがぶり返してくるのを感じた。一本、二本と自分の指が外へ抜け出るのを見る度に、それが行為の終わりへ向かうものではなくて行為の再開に近付くものに――その男には――感じられた。そんな思惑を、腹を圧迫するものが出て行く安堵を噛み締めていた狩人が気付くはずもなかった。

 ちゅろ、と呆気ない音をたてて最後の指が腹の中から抜け落ちる。その後にはぐっぽりと口を開けた後孔が残される。そしてその孔は、ヒク、と開いた口を閉じようと小さくふるえた。狩人もまた恥じるように脚を閉じて横になろうとする。

 しかし、脚を閉じて横になろうとして、やはりそれは叶わなかった。閉じようとした脚が、目の前の男に掴まれたからだった。掴まれ、何かと声を発する前に腰を引き寄せられ、ヒタリと当てられる硬い熱。眼前の男が何を欲しているのか、嫌でも察してしまった狩人は首を横に振った。

「い、ゃ……、今回は、もう……、」

「最後。今回は、これで最後にするから」

「いや――いや、も、だって、そんな……、あ、うむ、その、おそらくその、締まりも、よくない、だろうし、」

いつもよりも随分静かな男といつもよりも随分熱く感じるその半身に本能的な恐怖を感じて、狩人は何とか行為を回避しようと頭を回す。普段は言わないような、身体のことだって持ち出して――さながら捕食者に追い詰められた被食者が自分は美味しくないのだとアピールするような努力をする。

「気にするな。緩んでる分、奥までよく届きそうだろ?」

「――、ゃ、あ、待――ッ!!」

 

 ごぢゅごぢゅと濡れた音が夜の一等マイハウスに響く。ザアザアと流れる滝の水音に掻き消されながら、ギシギシ鳴るベッドの音やぐちゃぐちゃという類の粘質な水音、濡れた鳴き声のような喘ぎと獣のような荒々しい息遣いが、居住エリアの一角から漏れ聞こえる。

「あ゛――、あ゛あ゛あ゛、だめ、も゛っ゛、ら゛め゛、ら゛か゛ら゛っ゛、」

「んー? きもちいいかー? ほら、やっぱり奥まで届いてるの、わかるだろ?」

「お゛っ゛!゛あ゛っ゛!゛?゛ ひゅっ、あ゛、や゛、お゛く゛っ゛、だ゛め゛、」

「ダメか? オレにはかなり善さそうに見えるけどなぁ」

「かひゅっ、ひゅっ、あ゛、ら゛め゛、む゛い゛――、こわれ、う゛、」

いつもより無防備に開けた最奥へ熱を叩き付けられ、狩人は衝撃と熱さに咽ぶ。ぢゅぽ、ぐゅぽ、と最奥に口付ける雄の圧に身体が串刺しにされるのではと錯覚する。

「ッハ――、壊さねえよ……、誰が、好きなヤツ壊すかよ……ッ!」

あぁけれど。自分に覆い被さる影を見上げて、そこに己が認めた男の、雄の顔を見とめて、舌が、指が、身体が勝手に動く。

「ひっ、ひぅ゛っ゛、ふぅ゛ぅ゛……ッ゛、ぁ、か、まわ゛ぬ゛か゛、あ゛、こ、こわ゛し゛て゛、だいだんちょ、う゛、」

背中に手が回され、がりりと防具同士の擦れ合う音がする。足が腰に回され、より身体同士が近付く。身体を自由に動かせる余裕が減らされつつ、眼下の男を覗けば自分を見上げていた眼がフイと恥じるように伏せられる。そうして、泣き声のような、上擦った声が、熱に融けた欲望を吐いた。

「――、ッ、こ、の……!」

思わず悪態を吐いた男を誰が責められようか。

 一段と激しさを増した物音が滝の音に紛れて夜の居住エリアに響いていった。

 「よう……邪魔するぜ……」

翌朝、料理長が料理の盛られた皿を担いで相棒が借りた一等マイハウスを訪れる。居住エリアのだいぶ奥まった場所にあるその一室の周囲は人気がほとんど無い。けれど料理長は相棒が好敵手を伴って居住エリアへ行ったという情報と、この近くの一室を借りているはずの青い星が妙に据わった眼で狩猟前の食事をしていれば、大体の事情は察せられる。実際、部屋に入るとそこにはベッドで丸くなっている相棒の好敵手と――こちらは意外なことにベッドの傍に持って来た椅子に座っている相棒がいた。

「飯、ここに置いておくぜ」

「すまねぇ。残さず食わせてもらう」

「……で? 相棒はベッドから追い出されたのか?」

「う、ぐ……そ、それは……」

「…………「先生」が睨んでるぞ」

「だあああ! だから!悪かったって!この通り!」

ぱしぃんと顔の前で両手を合わせて頭を下げる姿に調査団トップの威厳は無い。それでもうんともすんとも言わないシーツの山を見るに、この相棒は何をかやらかしたらしいと料理長は溜め息を吐く。

「そ、そんな……相棒まで止めてくれよ……」

「また相棒が無茶に付き合わせたらしいな。すまニャー」

「…………結局、流されたのは、某故、」

ようやくシーツの中から聞こえた声はひどく掠れていて、ただ黙して相棒を責めていたわけではないことが知れた。同時にそれは声が嗄れるまでじゃれ合っていたわけで。現大陸でもう一人の好敵手も交えて狩り場を駆け回っていた若い頃が思い出される。あの頃と同じような感覚で――いい歳して何をしているんだと頭を抱えたくなった。

「……また後で喉に良さそうなモン持って来るぜ」

「……すまぬ」

「相棒は、今日は先生についててやれよ」

「……おう」

 とりあえず、少なくとも今日一日二人は使い物にならないことを総司令に報せておいた方が良いよな、とマイハウスから出て料理長は流通エリアへ向かう。まぁ――昨日、件の二人が拠点に帰って来た時点で総司令は予想していただろうが、事実報告は必要だろう。緊急事態が起きないことを願うばかりである。

「……そういうことだから、すまニャー、総司令」

「いや……うむ……こうなることは予想できていた……が、実際ここまで予想通りだと……」

「? 大団長と先生、具合悪いのか? 様子見に行った方が良いかな、じいちゃん」

「行かなくていいぞ指南役」

祖父にはそう言われたものの、人の好い指南役――調査班リーダーに、マイハウスが近いからついでに二人の様子見を、と頼まれた青い星の目が死ぬのは、また別の話。

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