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ソードマスター先生のエロ同人が見当たらないのでこんなことになりました。ハンソドはデキてる。えっちだとイイネー?

捏造とファンタジーが楽しいね!!!✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌
触手ネタの背中を押してくれたふぉろわさんに感謝!。・*・:≡( ε:)

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 その日はからりとよく晴れた穏やかな日で、調査拠点の要たる流通エリアにも穏やかな時間が流れていた。クエストや探索に散っていく若い狩人たちを見送り、あるいは帰って来た者を迎えながら、ソードマスターは生態研究所へ足を運んでいた。モンスターの生態研究のまとめを総司令の代わりに受け取って来ると言う、いわゆるちょっとしたお遣いであった。所長や研究員が積み上げられた本や紙の束から必要な書類を引っ張り出している間、灯り代わりにもされている導蟲が目に入った。光の粒子にしか見えない生き物に未だ慣れず、やはりつい見入ってしまっていたソードマスターは自身に忍び寄る影に気付けなかった。
 しゅるるるる、とツタのようなものが足に絡みつき、強い力で引っ張られる。何事かと視線を動かせば、植生研究所――小さな古代樹の方から、しなやかなツタのような何かが伸びているのが見えた。明らかな異常事態に、ソードマスターは反射的に兎角このツタを切らねば、と考える。拠点内の移動であるからと太刀はいつもの場所に置いたまま。ならば手持ちの刃物はこれしかないと腰の剥ぎ取りナイフに手を伸ばす。けれどそこへ更にツタが伸びて来て絡みつく。片腕を後ろ手に拘束され、残った腕もあっという間に後ろ手に回され、まとめて自由を奪われる。
「やめ――っ」
ガタガタと暴れる音に周囲も異常に気付き始める。調査資源管理所で何やら話していたリオハート装備のハンターや、クエスト帰りのディアブロ、ディアネロ装備のハンターたちが植生研究所の方へ駆けて行く。そうしてそれぞれの得物で得体のしれないものに襲われている仲間を助けようとして――鞭のように伸びて来たツタモドキに、助けようとしていた仲間と同じように捕まってしまった。中には鋭い突きを喰らってごろごろと床に転がった者もいた。そんな風にソードマスターを含めた数人の狩人を捕らえたツタモドキは、彼らの周りに渦巻き、繭のような球体を形成した。平時美しい水と瑞々しい緑を湛える場所に、焦げ緑の網でも掛けられたようにツタモドキが這う。そこに吊り下げられた繭は毒々しい果実に見えた。

 暗い。絡み合うツタモドキの間から微かに陽の光が漏れているが、それでも暗い。状況がいまいち飲み込めないまま繭の中に取り込まれてしまったソードマスターは身を捩った。けれど相変わらず両腕は拘束されているし、足元――否、四方を囲むツタモドキはぬるぬるとしていて踏ん張れない。立ち上がろうとして足を滑らせ失敗する、を数度繰り返して、ようやく狩人は途方に暮れたように座り込む。そうして、座ったまま、どうしたものかと頭を回すソードマスターの傍で、ぬちゅりとツタモドキが首を擡げた。
 ぴちゅ、とそのツタモドキ――もはや触手と言った方が近いだろう――がソードマスターの爪先に触れる。そしてそのかたちを確かめるように、ゆっくりと輪郭を辿りながら這いあがって来る。
「何……!?」
何かを探すように先端をどこか忙しなく動かしながら這いあがって来る触手に、未知への恐怖と生理的な嫌悪が湧く。
「来るなっ、退け――ッひ、」
けれど人間の感情など汲むはずもない触手は狩人の内股をぬっちょりと這い、防具の内側へと入っていく。堅く厚い防具ではなく、柔く薄いインナー越しに異形を感じる。だけには止まらず、触手はインナーの上を更に這い、その裾を探していた。
 そしてそれほど時間をかけず、触手はインナーの裾を探り当てる。濡れた音を立ててその中へ潜り込もうとする触手の冷たさに、短い悲鳴が漏れた。
 むちゅりと押し込まれるように狭いインナーの股間部へ触手が入って来る。上半身の方は潜り込むのを諦めたらしく、健気にも狩人のインナーを捲り上げてその素肌の上を這っていた。
「ンッ……、ふ、ぅッ……っ、やめ、ぁッ、」
身体を捩ってみても揺すってみても何にもならず、むしろ防具とインナーの中に入り込んだ触手を感じて終わる。そして自身の身体を見下ろせば、一見普段と変わりなくともよく見れば爪先から登って来た触手が防具の中へ潜り込んでいて眩暈を覚える。おそらく触手が押し入っている股間部は膨らんで見えることだろう。自分のせいではないのにはしたない姿を、と他者の眼が無くとも狩人は防具の中で顔を赤くした。
 「ッ、は……、んぅっ、ンッ、」
ぐぢゅぐぢゅとインナーの中で触手がうねり、性器を刺激する感覚に思わず鼻にかかった声が漏れる。こんな得体のしれないものに弄られて反応してしまうなど――と思うものの、生理現象なのだから避けようがない。まだ子供の様に覚束ない動きで性器に絡み、扱いている触手の動きに耐えようと狩人はキュウと身体を丸めた。
 けれど狩人が上体も丸めたことで、そこにいた触手たちは動きにくくなったようだった。ゆるゆると甘えるような動きをしていた上半身の触手たちが、不満を表すように狩人の肌に吸い付いた。
「んひっ!? いッ、ァ、あ、噛む、噛むな……!」
どうやらその触手たちの先端には小さな口のようなものがあるらしかった。脇腹や腹筋や、赤子のように乳首をぱくりと食む。小さな口に見合う、小さな歯だか牙だかが狩人の肌に淡い痕を残していく。堪らずビクビクと跳ねる狩人の背中を、更に伸びて来た触手が押した。ガクンと狩人の身体が揺れ、胸を前に突き出すかたちになる。同時に、狩人の身体が撓ったことで、股間部のインナー内の触手たちにも動きやすいスペースができたようだった。その好機を見逃さず、触手たちは一生懸命に狩人の性器を刺激する。
「あッ、ぅぐ……ッ、ゃ、ふぁッ、ンッ――ぉ゛ッ゛、お゛ぁ゛あ゛ッ゛、」
ぐちゅぐちゅぐちゅにゅこにゅこにゅこと厭らしい水音が、きっちりと着込まれた防具の中から聞こえてくる。
「や゛っ――こんな゛っ、あ゛、あ゛あ゛ッ、だめ――、やめ、ゃ、ア、」
性器を弄られ、上半身――特に乳首――もチパチパと食まれ、狩人の身体は陸に上げられた魚のように跳ねる。何かに縋りたくとも両手は後ろ手にされていて心許ない。快楽を否定するように首が振られ、ぱたぱたと防具の羽飾りが揺れた。
「ぅあ、あ、ヒッ――、んぅッ、ふッ、ぅぐぅぅぅッ!」
そうして、遂に熱が弾けた。狩人の身体がガクガクと震える。せめて声は出すまいと詰められていた呼吸が緩められれば、弾む息に意味のない母音が混じる。意思とは関係なくとも絶頂へ追いやられた身体はその衝撃と余韻に弛緩し、力無くその場にへたり込んだ。それだけでも身体を這う触手が肌を刺激し、ふるりと身が揺れる。
 へたり込んでしまった狩人の四肢に、触手たちは丁度いいと言わんばかりに巻き付いた。しゅる、にちゅ、と小さな音をさせて繭の中を動く。するすると手探りで狩人の防具を辿り、戸惑うような動きを見せながらもそれを外していく。
「はッ……、は、ぁ……? ぅ、あ、なにを……、」
まだ何かするのかと訝しむ狩人を余所に、腰部と脚部の防具を外し終えた触手たちは、そのままズルリとインナーも引き下げた。繭の中の暗さに慣れてきていた狩人の前に、触手に絡みつかれ、ぬらぬらと濡れた下半身が現れる。そこに纏わりつく白く濁ったものは言うまでもなく――いやらしさに思わず眼を逸らした。けれどそんな狩人を触手が慮ることなどなく、幾分力の抜けた狩人の後孔へ数本の触手が伸ばされていた。
「あ゛!? なんッ――!? ひッ、あ、ア゛ア゛ッ゛! はい――入って、くるなァ゛……ッ!」
足を閉じ、身体を揺らして触手の侵入を拒もうとするも、そのどれもが叶わない。鼠径部に回った触手はそのまま脚を這い、折り畳まれた状態で伸ばせないよう拘束した上で四方の壁へ伸びて繋がっている。ころりと上体を倒され、剥き出された下半身が空を仰ぐ体勢の滑稽さには羞恥と屈辱だけが募る。後ろ手に回されたままの両腕は触手の床にぐぷりと呑まれ、痛みは感じないけれど、抜け出す術が完全に失われていた。
「ぃや――やめ、やめろ……ッ! ひっ、イ゛ッ゛――、」
はじめに細いものが入り込み、数度内壁を擦ったかと思うと太いものが入って来る。堅く閉ざされた――とは言え、時折重ねる恋人との逢瀬で愛されているそこは、狩人の意思に反して割合すんなりと触手を受け入れる。平生含む、恋人の熱と比べて生温かい触手の気持ち悪さに狩人は防具の中で顔を顰めた。
 ぬぶっ、ぬっ、ぬっ、と緩やかに動いていた太めの触手は、そして唐突に動きを停めたかと思うと、狩人の腹に何かを吐き出した。
「ひぃッ――!? ぅ゛お゛っ゛――ほぉ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛?゛」
ごぷ、どぽぽ、と注がれる液が狩人の腹をふくらませる。ぐるぐると腹を満たす液体の苦しさを堪える狩人を余所に、液体を吐いた触手はずるずると孔から抜け出て行く。その刺激にもピクピクと反応してしまう身体に狩人は唇を噛んだ。
「ふぅッ……ふッ……んっ……、ぅ、ぁ……? な、それ――ひッ、ゃ、なに、を、」
太い触手が抜け出て行くと、入れ替わるように別の触手が首を擡げる。けれどその触手の形は、植物の葉が2枚上下に重なったような、更に言えば生き物の鼻口部のように見えた。それが、ぱっくりとやはり上下に口のように開いて、狩人の後孔に覆い被さる。そして――強烈な感覚。
「――ひ、ぃ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!゛?゛ ふぁッ、ん゛お゛ッ、お゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛」
ぢゅぼろろろろ、と下品な音を立てて触手が後孔を吸う。腹中のものを吸い出していく。内部に残る細い触手たちは吸引を助けるようにずちゅずちゅと内壁を擦り、外ではまた別の触手が腹を締め付け吸い出しを手助けしていた。
「あ゛……あ゛あ゛……、ひぐっ、うっ……ううっ……、」
触手からの仕打ちにぼろぼろと涙がこぼれ呼吸が上擦る。びくびくと跳ねてしまう身体も情けない。
「うっ……ゃ、もう、嫌だ、やめ――ア、くァ……ッ、あ゛、あ゛ひィ゛ッ゛」
だと言うのに太い触手がまたズヌッと腹に潜り込み、ごぽりと液体を吐いていく。液が腹の奥まで落ちていき、細い触手がぐしぐしと内壁を擦りながら液を揺らす。出て行こうとする太い触手と動き回る細い触手の、まったく違う動きに意識も掻き回される。そして太い触手が腹から出て行けば、先程と同じように腹の中のものを吸い出すための触手が狩人の股間を覆うのだ。腹に巻き付いている触手も、キュッと優しく力を込める。
 そうして、出しては吸われを数度繰り返され、狩人の後孔はヒクヒクと綺麗な肉色を触手繭の中で晒していた。故意か事故かは判らないが、細い触手に胎内のしこりを散々弄られたことで、狩人は行為の間に数度達してしまっていた。露わにされた肌をはじめとして、技術者から芸術品だと評される防具や赤と黄の期団旗にまで白濁が散っている。けれど狩人当人にそれを気にするだけの気力は残っていないらしく、呼吸とも呻き声ともつかない母音を垂れ流していた。身体も、触手の戒めがなければすぐに崩れ落ちてしまうだろうことが容易に察せられた。しかし触手はそんな人間のことを気にしない。むしろ反応の薄くなってきたことに不満を表すように、歪な触手を擡げた。
 胎内で未だ蠢いていた細い触手たちがグイと狩人の後孔を拡げる。外気により多くの面を晒さらすこととなった内壁は、ヒクンと何かを飲み込むように収縮した。
「ぅ……、ぁ……? まだ、なにをか……?」
よろよろと視線を正面へ戻す狩人の前に、これまでで一等歪な触手がいた。それは真っ直ぐに狩人の胎を覗き込んでいた。
「あ――そん、な……、むり、無理、だ、もう、いや……、いや、だ、」
狩人の拒絶など、触手が聞くはずがなかった。ふるふると首を横に振る狩人の後孔に、そうして、触手が潜り込む。
「う゛っ――お゛っ゛……ッ、ほぅ゛ぉ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ゛!゛!゛!゛」
ずどん、と、それは衝撃だった。
 「お゛っ゛、お゛ぅ゛っ゛! ん゛ぉ゛あ゛っ゛、あ゛っ゛、ほあ゛っ゛、あ゛ッ゛!゛ア゛ッ゛!゛ア゛ッ゛!゛!゛」
ズンッズンッズンッと触手が打ち下ろされる。その度に身体が揺さぶられ、みっともない声が喉から押し出される。じゅぐじゅぐぬぢゃぬぢゃと鳴る水音は潤んだ胎と触手が滲みだしている液が混ざりぶつかり合って出ているもの。
「かひゅッ――ぅ゛あ゛あ゛っ、あ゛ッ! ゃ、い゛や゛ぁ゛っ゛、むねっ、むね、かじるのっ、やめッ――ひぃい゛ッ゛!」
ごちゅごちゅと胎を突かれる一方で、上半身に纏わりついていた触手たちも再度動いていた。肌を撫で筋を辿り、胸を噛む。特に乳首からの刺激は甘く狩人を苛んだ。下半身から与えられていた淫悦にふやけた身体は、以前受けたものと同じ刺激でもより甘美に敏感に享受する。かぷりと齧りつかれ、こりこりと食まれ、そのままちうっと吸われる。それが両胸から、しかも複数の感覚で狩人を襲う。抉られ続ける胎に腰をビクビクと震わせながら狩人は爪先と顎を跳ね上げて啼いた。そして狩人自身――その半身はと言えば、与えられる快感にトロトロと溢れ続ける白濁が邪魔だと判断されたのだろう、触手たちによってギュッと締め上げられていた。
「あ゛、あ゛あ゛っ゛、あ゛っ――……、ヒッ?! な――あ゛、あ゛がッ、ひぎッ、っぅ゛あ゛ぎぃぃいい゛い゛ッ゛!゛!゛」
けれどそれだけでは足りず、くぷくぷと液を垂れ漏らしていた狩人の半身、その狭い孔に、ごく細い触手が入り込んだ。完全に栓がされ、外へ逃がされない熱が身の内でのたうち回る。細い道を無理に割り拓かれる痛みは、しかしすぐに悦楽へ塗り替えられた。それは無遠慮に胎を嬲る触手や身体に纏わりつく触手、四方にある触手から分泌された液のおかげであった。
「お゛――ん゛お゛ぉ゛っ゛、う゛、ぐあ゛っ、あ゛っ゛!゛ お゛ほっ、お゛っ゛、ぉ゛っ゛、あ゛う゛ぅ゛ッ゛!゛」
胎を穿たれ、雄は塞き止められ、身体中に這う触手の一部には胸を弄られる。そうして与えられる刺激に何もできず、理性など乗らない声を上げるしかない惨めさに狩人の心は翳っていく。
「ん゛ぐぅッ――、お゛、あ゛!? ん゛お゛お゛お゛ッ゛!゛!゛ お゛っ、お゛く゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ……!?」
ずぢゅりゅっ、どちゅっ、ごりゅっ、と後孔を突く触手が回転を加え、更に深くまで潜っていく。細い触手は内壁に押し付けられ、太い触手の乱暴に抗議するようにビタビタと胎の中で跳ねる。なにより、その歪な触手――不規則に凸凹と隆起した異形――にやわらかな胎壁をゴリゴリと容赦なく蹂躙される。狩人は少しでも過剰な快感を逃がそうと頭を振る。けれどそれは大して効果をもたらさず、尾を引くようにだらしのない嬌声が吐かれてしまう。狩人の防具に覆われたままの顔、その口元は溢れた唾液に塗れていた。
 最奥まで達した触手が何かを確認するようにそこを叩き質量を増す。それに呼応するように、他所の触手たちが一層活発に動き始める。
「ふぁッ、お゛っ゛、むりっ、も、む゛ぃ゛らから゛っ゛、あ゛っ゛、は、へぁああ゛あ゛あ゛ッ゛!゛」
どちゅどちゅどちゅ。ずちゅずちゅずちゅ。にゅこにゅこにゅこ。と触手たちが狩人の身体を嬲る。突いて抉って締めて撫でて舐って噛む。触手液から発せられる、甘ったるい匂いと淫気に中てられ、抗う術の無い狩人は身も蓋も無く喘ぐ。するとその声を塞ぐように――あるいは、発情した人間の唾液に引き寄せられたように、狩人の頭部装備の中にまで触手が這い上がって来た。狭い防具の中を這いずり、狩人の顔を濡らす涙や涎を掬っていく。
「――んむっ?! んぉ、ぉ、ぁ……ッ、んぢゅッ、ぢゅむっ――、んぶッ、んんんッ」
そうして、涎痕を遡り狩人の口へ辿り着いた触手は、そのまま自身を狩人の口腔へ押し入れた。触手たちの責めに疲弊し、歯を立てるだけの力を顎に入れられない狩人は触手を受け入れるしかない。熱に溶けた舌をあっという間に触手に絡めとられ、揉まれ擦り合わされぢゅうぢゅうと吸われる。涙を滲ませる両目は、別の触手によって塞がれていた。
 「んぐっ、はッ、ふッ――ァ、ぢゅぱっ、ふぐぅッ、お゛っ、ん゛ん゛ぅ゛ー゛ッ!」
逃げてもすぐに捕まり、満足に声が出せない。触手に舐め回された狩人の咥内は先に弄られている後孔にも負けないほど熱に蕩けていた。
「ん゛ん゛ぅ゛! ん゛ー゛!゛ん゛ん゛ー゛ッ゛!゛!゛」
そんな風に上も下も嬲られ続け、いよいよスパートがかけられていく。こちらが幾ら達しようと達することのなかった触手たちが、ようやく行為の終わりを覗かせる。けれど同時に狩人ももう何度目とも知れない絶頂へ引き摺られていて――その恐怖に必死に頭を振る。怖い。怖い怖い怖い怖い――こわい。もう壊れてしまいそうだ。過ぎた熱に頭が焼け落ちてしまう。ずっと思い描かないようにしていた恋人の姿が浮かぶ。あれは、彼の青い星は、こんな自分をどう思うだろう。許してくれるだろうか。変わらず触れてくれるだろうか。否。その前に、また会えるのだろうか――。
「――っ、ッ! ~~~~~ッッッ!!!!!」
ガクン、ビクビクッと狩人の身体が跳ねる。胎を抉られ、胸を弄られ、口腔を侵され、狩人は盛大に達したのである。触手に塞き止められ声と精を出せないまま絶頂した狩人に対して、触手は胎と咥内へそれぞれ熱を吐き出していた。上下の孔から、触手から放たれた熱が狩人に注がれる。
「ん゛っ――んぐっ、こ゛ッ、んぶっ、ぉ……っ、げほっ、ぅ゛え゛、ごほっ」
どぷどぷと喉奥へ熱を吐き出した触手がようやく口から抜け出て行き、狩人は喉に絡む粘度に咳き込む。歯や舌に付着した触手液はその多さから重力に従い糸を引きながら下顎の方へ滴っていた。呼吸を落ち着けるためにだろう吐かれている息は、しかし発情した獣のそれであった。
「はッ、はーッ、はー……ッ、っ、ぅ……?」
そして狩人は下腹部の違和感に気付く。まだ胎に潜ったままの触手と、それが吐き出したモノ。口に出されたものとは違い、粘り気のある液と共に、ころころとした何かが――。
「あ、あ……? そんな……? うそ、嘘、だ……、ッあ、ふぁ、んんッ」
得体の知れない生物。犯された胎。放たれた熱。注がれたモノが流れ出ない格好。そこに混じる、球状の何か。それはこの触手の子孫を残すモノでは、と狩人が考えてもおかしくはない状況だった。吐き出したモノを確かめるようにぐるりと今一度触手が身を捩る。ごりゅ、と擦られる敏感な内壁。その拍子にぶちゅりと潰れた、球状の何かからこぼれた液体が、じゅわりと狩人の胎に広がった。

 ハンターが探索から帰って来ると、調査拠点――正しくはその一角の植生研究所が大変なことになっていた。気色の悪い蜘蛛の巣に侵食されているかのようだ。とりあえず健気にも出迎えてくれたプーギーをひとしきり撫で、ハンターは植生研究所へ足を向ける。近付いてきたハンターに気付いた、ガロン装備のハンターが、この近くに居たソードマスター含めた数人のハンターが捕まり、所々にぶら下がっている繭にされたと言う現状を教えてくれた。加えて、デスギア装備のハンターが、どうやら捕まったのは雌火竜や黒角竜と言った、雌個体の素材を用いた装備を纏っている者だと言うことも教えてくれた。そして助けに向かおうにも即座にツタが伸びて来て――びしりべしりと追い返されてしまうのだと言う。そこらにうずくまってぷるぷるしているレウス装備のハンターやディアブロ装備のハンターは、その追い返されてしまった例なのだろう。
 兎角――お付き合いをしていて恋人をさせてもらっている先生ことソードマスターを、拠点のためにも救出しないと、とハンターは思う。さてそして恋人はどの繭にいるのだろうとハンターは小首を傾げたりしながら悪趣味な蜘蛛の巣を見回した。
「先生なら、あの塊じゃなかったか? ほら、あれ」
「あぁ――うん。あれだった気がするね」
そんなハンターの様子に気付いたジャナフ装備とプケプケ装備のハンターが、一つの繭を指差してくれた。
 雌個体の素材を使った装備のハンターは捕まり、それ以外は追い返されるとのことだったが――繭に近付いたハンターをツタが襲うことは無かった。ハンターへ数本ツタが伸ばされてはいるけれど、様子を窺うようにその周囲に留まっている。そうして、ハンターがそっと繭へ手を伸ばすと、その手を避けるように繭が裂け、ハンターは開いた裂け目から薄暗い繭の中へ足を踏み入れて行った。ハンターのオトモは外で自分の旦那さんを待つことにしたようだった。

 暗い。けれど、導蟲の淡い光のおかげで前後不覚とまではいかない。開いた繭の裂け目はハンターが内部に入ると共に閉じていた。ぐちゅ、と濡れた地面を慎重に踏みしめ、ゆっくりとハンターは繭の中ほどへ進む。
 繭の中央辺りまで歩く。するとそこには人影があって――それはやはり恋人である先達の狩人だった。あられもない格好をさせられている先達へ近付くと、その身体に絡みついていた触手たちがじりじりと退いていく。支えを失ったことで倒れ込んでしまわないように、粘液や白濁に塗れた身体を支えてやりながら、掲げられていた下半身を地面に降ろす。
「ぅ……、ぁ、あおき、ほし……?」
その揺れに失っていた意識を取り戻したらしい先達が、掠れた声でハンターを呼んだ。暗がりで視界もはっきりとしないだろうに、まずはじめに自分のことを呼んでくれた先達に思わず先生、と声がこぼれる。甘ったるい匂いと青臭いにおいが混じり合った空間で無防備な恋人の声を聞く。ハンターは防具の中で困ったように眉尻を下げた。
 とりあえず――此処から出た方が良いだろうとハンターは先達を抱き起こそうとする。けれど、それなのに、当の狩人がハンターの腕を力無く捉えて言うのだ。
「ぁ――青き星、そ、の……す、すまぬ、すまぬ……、だが、某を、だ――抱いて、くれ、」
「……、」
滅多にされることのない誘いにハンターの動きが停まる。そして相手の真意を窺うために、起こしかけていた身体を横たえ、顔を覗き込む。
「抱いて――だいてくれ……ぅっ、ふぅッ……、触れてくれ、某は、そなたが、いい……っ」
取り留めなく、ぐずぐずと訴える姿に――その身体の惨状も踏まえて――それとなくその身に何が起きたのかをハンターは察する。コツリと防具同士が合わせられる音。数度コツコツと防具が合わされ、あやすように擦り寄せられる。そうしてハンターは恋人の脚の間に移動した。
 くぷ、と後孔へ指を刺し込むと、そこはふわふわに解れていた。けれどハンターは指を挿し込んだ胎内で、普通人体に在るはずの無い何かに触れて眉を顰めた。指を曲げ、幾つかを掻き出してみる。切なげな声を狩人が漏らすのを聞きながら、潰してしまわないように慎重に指を引き抜いていく。そうしてぷちゅんと後孔から掻き出されたのは、葡萄を思わせるやわらかな球体だった。灯りに透けるあたり、透明であるようだ。しかし正体まではわからず、ハンターは少し手を伸ばした場所へその球体を避けた。そしてまだ胎の中には幾つもあったと、それを掻き出す作業に戻る。
 「んーっ……、んぅー……ッ、」
腹を押したりしつつ、できる限りの球体を胎から掻き出す頃には、掻き出される刺激に悶えていた狩人の啼き声は鼻にかかった呻き声になっていた。
「先生、」
ぴくぴくと身体を震えさせる狩人を気遣いハンターが声をかける。やはり外に出ましょう、と。相手を宥めるように頭部装備の、頬の辺りを指の背で撫ぜると、その手に擦り寄るように狩人の頭が動いた。
 ハンターだって今のこの状況は据え膳にも等しい。すぐにでも相手を隅から隅まで貪りつくしたい。けれど相手のことを考えれば、そんな無体は強いられない。相手の一挙一動一言にクラクラとするのを、必死に理性で押しとどめているのだ。
「ぁ……、ゃ……、んっ……かまわぬ、から……、はやく、」
だと言うのにこの先達は――。熱に融け崩れた声でハンターを誘い急かすのだからタチが悪い。
「……。……、……触手の方が善かった、なんて言わないでくださいね、先生」
 「――ぁ、ぁッ! ~~~~~ッッッ!!!」
「ッ、はッ……、」
ぢゅどッ、とハンターが熱棒を狩人の胎に埋める。触手たちには無かったその熱さに、狩人は盛大に身体をビクつかせた。同時にキュウゥッと締まった胎にハンターも息を詰めていた。ふわふわと解れているのに、その中もとろとろと蕩けているのに、銜え込んだものをしっかりと包み込む淫靡な胎。握りしめている理性まで持って行かれそうだ、とハンターは奥歯を噛む。そこで、ふとこの胎の締まりと震え具合は相手が達したのではないかと思った。何とはなしに狩人の半身へ眼を向ける。
「……挿れられて、出さずにイッたんですね」
そこには未だ触手に戒められている狩人自身があった。気配を殺し、息を潜めるように、ひっそりとその場に留まっていた細い触手へ、ハンターは手を伸ばす。
「出したいでしょう? 出していいですよ」
「ひっ、ぁ、ゃっ、だめ、ぁ、抜いて、は、ぁひッ、な、ならぬ――」
「出して、先生」
ズル――と尿道を塞いでいた触手が抜けて行く。触手の抵抗は最初に狩人から離れるのを嫌がったくらいで、後は大人しくハンターに剥がされた。戒めが解かれ、それまで押し留められていたモノがせり上がって来る感覚に狩人は戦慄く。一気にぶちまけてしまう。それを見られてしまう。それを見せろと、恋人が言っている。
「ゃッ――ぉッ、あッ、ア、あああああ! あーッ、あーッ……ふぁッ、あッ、おッ――うッ、ふああ、」
結局、否、当然栓は引き抜かれ、狩人は半身からどぷどぷと白濁を溢れさせた。親切にもハンターが扱いてくれるおかげで後から後から白濁と快楽が垂れ落ちていく。ハンターの手と狩人の身体が白に汚れる。けれどハンターは頓着せず、白濁の噴出が落ち着いて来ると、ゆるゆると腰を動かし始めたのだった。
「あ゛ーッ、あ゛ーッ……、はッ、ひッ、うご、うごいて、ぅ、あ゛、ま、待て、」
快楽の余韻が引かぬまま、更なる刺激を与えられ狩人は喘ぐ。よろよろと伸ばした腕は優しく迎え入れられ、ハンターの背中に導かれた。てのひらがハンターの背に触れ、滑り落ちないようにとより寄せられた身体に、胎に挿れられた楔がより深く沈む。けして綺麗とは言えない喘ぎ声が狩人の喉から押し出される。きゅっと背中に縋る手の平を感じながら、ハンターは腰の動きを大きく速くしていく。
 ぐぢゅっ、どちゅっ、どちゅっ、と硬い熱が胎を侵す。はッ、はッ、と短く繰り返される呼吸が耳を侵す。自分を見下ろす頭部装備から覗く眼は情欲に濡れている。ああ、抱かれている。恋人に求められている、と改めて実感すれば歓喜に身体が震えた。身体を侵されるならば、やはりこの熱が良い。
「ァ、あ、んあッ、あ、っ、はんた、ぁ、――っ、それがしの、あおき、ほし……ッ、」
身体中、防具の中までドロドロのぐちゃぐちゃで、思考も碌にまとまらない酷い状態だったけれど、それでも狩人はパートナーに縋った。誰とも違えることなくハンターに縋った。
「――、……先生。俺の先生。好きですよ、どんな貴方も」
「すきっ……すき、おなじっ、すいて、お――、」
「っ……、イッて。先生、イッて。なか突かれるだけでイく、いやらしい、俺の先生」
「――……ッ、ぅ、ぉ゛っ゛、ほぉ゛っ゛――、ッあ゛、イッ、ひッ、あ、ん゛ぅ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛ッ゛ッ゛!゛!゛」
ガリガリと背中に回された手がそこに爪を立てる。互いの防具を潰さんばかりに抱き縋られる。ガクガク痙攣する身体に、キツイだろうと思いはしつつ、ハンターも自身を追い込んでいく。腰を捕らえる足は――意図はどうあれ――雌のそれで、二人の姿は正しく交尾中の獣であった。
「あ゛あ゛、あ゛、はら、おすの、らめ、ゃ゛っ、ぁ、くるし、」
ハンターの手が狩人の腰をがっちりと掴み、下腹部をぐいぐいと圧迫する。押さえつけられる腹の内側では肉壁が埋められた熱により密着してそれをありありと感じ取る。触手にされた時とは違い、内と外の両方から熱が身体を焼いていく。狩人は熱さを逃がそうと頭を振る。けれどハンターの身体に回された腕も脚も、解かれる気配は無かった。
「せんせ――っ、ふッ、ぅッ、」
「――ァ、なか、で……、ぁ、あつ、ぅ、」
ハンターの熱が弾け、胎を染める。その感覚に狩人は微睡むような声を上げる。そうして、フッと狩人から力が抜けて行った。ずるりとハンターの背中を滑り落ちた手や腰にあった脚はベチャリと音を立てて水っぽい地面に落ちた。言うまでも無く、意識を失ったようだった。欲を吐き出し、少し理性に余裕のできたハンターが、その場で出来得る限りの後始末を始める。

 他に布の類を持っていなかったのだろう、装衣に包まれたソードマスターを抱えてハンターが繭の中から現れる。閉じ込めていたものを失った繭はボロボロと炭のように崩れて消えた。周りに眼を向ければ、他の繭からも狩人が救出されているようだった。ハンターと同じ、リオソウル装備のハンターがせっせと動き回っている。その他にも動いている者たちはいる。どうやら小型モンスターと同じく、威嚇スキルを発動させていると襲われないらしい。
 恋人と同様、繭の中から助け出された粘液塗れの仲間がいることを確認したハンターは、そのパートナーに少し集まってくれるよう声をかけた。そうして、例の葡萄のような透明な球体のことを伝えたのだ。シレっと狩人の輪に入っていた植生研究所の所長に掻き出した球体の幾つかをハンターは渡す。すると植生研究所の所長――若所長は徐にその一つを手の平の上で潰し割り、溢れ出た液体に鼻を寄せた。そして、ぺろりと舌先で液体を掬った。その場にいた数名の狩人たちがギョッとする。
「……うん。これは、お酒だね。とても弱いけど」
けれど騒めく狩人たちを気にすることなく若所長は事も無げに液体の正体を告げた。
「お腹の中にあったんだっけ? なら、あんまり割らない方がいいよ。弱いとは言えお酒はお酒なんだからさ」
 後日、調査団の青い星ことハンターと植生研究所の所長は総司令に呼び出され、その前で並んで正座をしていた。先日の騒ぎの原因が、両者にあるのではと分かったためであった。植生研究所を侵食していたツタは既にすべて炭と化し綺麗さっぱり無くなっているが、未だ身体を休めている狩人がいるのである。
「――だから、彼が拾って来たんですよ、どこかから。ぼくはそれを見て良い肥料になるんじゃないかと思って。そうだよね、お星様?」
若所長の言葉にこくこくと頷くハンターに総司令は眉間を揉んだ。
「それであの植物みたいなやつは肥料になるどころか、逆にあそこの豊富な栄養を使って蘇ったみたいだね。それで種を残そうとした――けど、なんらかの要因で出来ないまま力尽きたって感じかな。あの酒の球は卵の成り損ないだろうね」
調査団の研究者らしく、マイペースに見解を述べて行く若所長に総司令はもう何も言うまいと溜め息を一つ吐いた。現物が見る影もない炭になり、当初の目的通り肥料の一部となってしまっているのだし、手の出しようがない。出来ることと言えば未知の物体の取り扱いには気を付けろと言うことくらいだ。しかし、それ以外にも――。
「はァ……どうするんだ、あの様子ではしばらく同期に依頼が出せないぞ」
繭から助け出されて数日、年齢的なものもあってか、ハンターの恋人である狩人は未だ寝込んでしまっていた。総司令の手足として単独で動くことの多い狩人の代わりは、そうそう他者に頼めるものではない。
「…………君が同期の代わりを? ふむ……そうだな……」
けれど、総司令の前で正座をしながら綺麗に手を挙げているハンターは、ハンターならば、務まるのではないか。総司令の問うような眼にこくこくと勢いよく縦に振られる首。他に頼めるような人材も浮かばず――総司令はうむと頷いた。
「ならば同期が復帰するまで代役を頼もう。覚悟しておいてくれ、仕事はもう溜まっているんだ」
 それから数日の間、拠点やフィールドをあっちへこっちへ駆け回る青い星の姿があったとか、なかったとか。

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