ハンター≠防具は最高ですね。診断メーカーのお題回収したけど短ァい!
こんなホモかくからそんなホモくださいったー/https://shindanmaker.com/414771
26RTでお互い先に進みたいけどなかなか体の関係まで辿り着かない璃本のαガロギエをかくので、「いつになったら俺に振り向いてくれるんだ?」「来世かな」を組み込んだ璃本のαガロギエください!
αガロギエは付き合ってるけどβガロギエはまだお付き合ってない時期。
βギエナさんはαギエナさん以外に(基本)ツンツンしてるブラコン。
青い星は防具たちの保護者って言うか財布。
みたいな感じ。
---
前略。
僕には兄がいます。スロット数は少なめですが、その分スキルを多めに持っている美しい兄です。
そして兄には恋人がいます。僕はまだ認めていませんが、兄さんがあいつに対する「恋人」という名称に何も言わないので僕もそれに倣います。倣っているだけです。僕としては赤駄犬とかそれくらいで良いと思っています。でも以前それを言ったら兄さんに窘められたので言いません。
「もしかしてオレらのこと物言いたげに見てる時ってそういうこと考えてる?」
そういう時もありますし、そうでない時もあります。当然でしょう。
ともかく。
弟として兄さんには幸せでいて欲しいわけです。
幸せになるための要素としてあいつが必要なことはまったくもって不服ですが、兄さんが望むなら弟である僕は従うほかありません。
「……いやぁ、別に嫌なら嫌で良いって言うか、兄離れするって選択肢もあると思うけど」
離れる? 誰と誰がです。文字通り身体を分けて生まれている兄弟が、ヒトの血よりも強い繋がりを持っている僕たちが、そんな些細なことで離れられると?
「身体を分けてって、同一個体から採られた素材とは限らなくないか?」
……。……いちいちうるさいですね優しく受け答えしていれば調子に乗って。やっぱり口輪作ってもらいましょうか。そのキャンキャン吠える口吻に嵌める口輪を、工房に。
「ンなことしたらお喋りもキスもできなくなっちまうから許して?」
できなくなっても構わないので言っているんです。ニヤニヤしながら見上げて来たってダメです。両手を合わせられても可愛くないですから。
話が逸れました。
つまり、僕は兄さんに幸せになって欲しいわけです。
現状十分リア充してるじゃないか、と言いたげな顔をしていますし言おうとしましたね。
ええ、ええ。そうです。それは承知の上です。ですがしかし、物事には段階とか過程というものがあるでしょう。
兄さんたちがどの程度まで進展してるか、知っていますか。
「逆に知ってるの?」
最近ようやくキスができたそうです。
「なんで知ってるのお前?」
狩りの同行から初めて、狩り以外での同行、隣を歩く、スキンシップ、手を繋ぐを経て、ようやくキスまでこぎつけたそうです。初々しくて可愛らしいですね。兄さんが。
「いやいやいや初心にも程があるだろソレ。あの見てくれで初心過ぎない??」
……貴方のように軟派でないだけあいつの方が僅かに好感が持てますね。
「誤解だって。オレってスゲェ一途なヤツだから。心に決めた相手に一直線」
相手に同情しますよ。
話を戻します。
話を戻しますと、つまり僕の言いたいことが分かるでしょう?
そうです。キスの次の段階に進みたいと兄さんは思っているみたいなんです。
なんでそう思うのかって? そんなの兄さんを見ていれば分かります。僕としてはもう本当にあいつに殺意が湧くのですが、兄さんがあいつを受け入れることに満更でもない様子を見てしまえば仕方がありません。
良い弟とは、まず兄を第一に考えるものです。
「お前だけだろ」
つまり僕以上に良い弟はいないということですね。フフ。知っています。
「ほんとお前ってオニーサマが絡むと歯止め効かなくなるよなァ」
ということであいつと兄さんが閨を共にできるよう、青い星に相談をしてみたわけなんです。
何故青い星に相談をしたかって? お小遣いをせびりに行ったついでと、折角なら良い部屋で気持ちよく、その、いわゆる、「初めて」を経験して欲しいじゃないですか。
で、結果として二人は青い星に借りた特等マイハウスで一夜を明かしたわけですけど。ちょうど一昨日とかその辺りに。
明かして、どうだったか兄さんに訊いたんです。そしたら、そしたら兄さん、「さすがは特等マイハウスだった。寝台のやわらかさがまったく違う」とか、そういう、そういうこと言ったんですよ。むしろそういうことしか言わない。健全も健全なわけです。なんかもう、ほんと、ちょっとお高い宿屋に二人でお泊りしに行ったってだけになってて僕はもう。あいつもあいつで「特等マイハウスからあいつと眺めた星空は何処で見るものよりも美しかった」とか何なんですかもう!
なんかこう、良い雰囲気にならなかったのかって、それとなく聞いてみたら「滅多に入らない特等マイハウスが物珍しくてそれどころじゃなかった」って子供ですか!二人揃って!!
それから思い出したように「おはようのキスは寝台の上でした」とか妙に恥じらいながら付け加えなくて良いですから!もっとすべきことありましたからアンタたちは!!
青い星も青い星で顔を合わせた時、結果がどうだったのか僕を見て察したようで…………あの妖怪猫頭、次会ったら満足するまではちみつくださいを繰り返してやります。アイルーフェイク越しでもわかるあの微笑ましいものを見る眼……!
少し取り乱しました。つまり何が言いたいかと言うと、兄さんたちが一歩進むためにどうやって背中を押したら良いか、が目下の悩みということです。
「…………ほっとけば良いんじゃないか? 当人たちが勝手に一歩進むだろ。当人たちのタイミングで」
あいつも兄さんもあと少しのところで踏み出せないから悩んでるんじゃないですか。嫌ですよ、僕は。狩り場でこんなことを意識したせいで万が一、なんてことが起きたりしたら。
「あー……まあ、それは、一理あるかも? ほんと、万が一だけど」
ああ、困りました。心配です。どうしましょう。やはり早くなんとかした方が良いですよね。
それにしても、どうしてあと一歩をさっさと踏み出さないんでしょう。だって今更ですよね? あいつの方だって、そういう行為をすること含めて、したいと思った上で、兄さんと付き合ってるわけですよね? 考えてることは同じでしょう?
「……相手のことが大事だからじゃないか? 大事にしてるから触れられないって言うか」
……? よく、わかりません。そんなに慎重になることなんですか? 関係が変わったりするわけじゃないのに?
「つながるのは身体だけじゃないってことだろ。心まで触れ合うから、慎重にもなる……的な」
抽象的ですね。しかし何と言うか、知っている口振りはさすがと言うか。
「今言外にオレのこと獣扱いしたな? それはそうと……ふーむ。踏み出す一歩か……。んじゃあオレも、そろそろ一歩踏み出した方が良いのかねぇ……? なぁ、ギエナ?」